Jogo 〜試合速報〜 ジョエウ・サンターナの大胆な采配的中! フラメンゴ、逆転Vで前後期連覇! 後期リオ杯 決勝 ボタフォゴ 1-3 フラメンゴ リオ・デ・ジャネイロ州選手権は、5月4日に後期リオ杯の決勝が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた ボタフォゴ×フラメンゴ は、後半にゴールを重ねたフラメンゴが逆転勝利。前後期連続優勝を達成した。 満員御礼の中行われた試合は、前半7分にMFルッシオ・フラービオのフリーキックで先制点を狙ったボタフォゴが、22分に先制。ゴールから35mの距離からMFルッシオ・フラービオが蹴ったボールに、FWウェウリントン・パウリスタが頭で合わせようとしたがボールに届かず。しかしGKブルーノは彼の動きにつられてボールへの反応が遅れ、腕を動かした瞬間ボールはGKブルーノの体をかすめてすり抜けていった。結果MFルッシオ・フラービオのフリーキックがそのままゴールに吸い込まれる形で、ボタフォゴが先制に成功した。 ボタフォゴはラッキーなゴールを決めたが、フラメンゴは運に身を任せずに同点に追いつく。後半開始早々の48分にDFフアンが蹴ったフリーキックを、途中出場のFWオビーナが頭で合わせてゴールに押し込んだ。その後は膠着状態が続いたが、終盤にフラメンゴの執拗な攻撃が結実。81分、フェイントを交えたドリブルで左サイドをラインギリギリまでえぐったDFフアンがマイナス気味にグラウンダーのクロスを供給。ゴール前で待っていたFWオビーナの左足には合わなかったが、後方にいたFWジエーゴ・タルデッリが左足を振り抜き、ファーサイドネットにゴールを決めて逆転。そして後半ロスタイムには、FWジエーゴ・タルデッリが左サイドをドリブル突破して中央に折り返したグラウンダーのパスに、FWオビーナが右足で合わせて勝利を決定づけた。 かつてベガルタ仙台で指揮を執っていたジョエウ・サンターナ監督の采配が、試合の流れを見事に変えた。前半攻めあぐねていたチームの戦いを見かねた同氏は、ハーフタイムにMFクリスチャン、MFイブソンの2人をベンチに退けて、FWジエーゴ・タルデッリとFWオビーナを投入。フォーメーションを 4-4-2 から FW4人を同時起用する 4-2-4 へとシフトチェンジさせた。一見無謀な賭けにも見えたが、この大胆な采配でフラメンゴの攻撃は活性化し、後半だけで3点をもぎ取る礎となったのである。 この試合を最後にジョエウ・サンターナは勇退、南アフリカ代表監督への就任が決まっており、後任にはカイオ・ジュニオール氏が内定している。ジョエウ・サンターナが築いた"強いフラメンゴ"の未来を明るいものにできるか。カイオ・ジュニオールには大きな重圧がのしかかるが、今後のフラメンゴも注目しておきたい。 なお、フラメンゴは前期に続き後期でも優勝したため、今年は前後期統一王者決定戦が行われていない。
写真右上; ボレーシュートで逆転弾を決め、喜ぶFWジエーゴ・タルデッリ ( フラメンゴ ) 。左はFWオビーナ。
Regulamento 〜レギュレーション〜 ▼
セリエA、セリエB、セリエCの3部構成。 (他の州では、2部構成になっていることが多い。)
▼ 4〜12月に行われる全国選手権とは全く独立した大会。 州選手権の成績と全国選手権の成績は、全くもって無関係。 よって全国選手権で2部落ちしても、州選手権では1部で優勝争いを演じるなどという例もある。 ▼ わずか3ヶ月の同選手権は、前後期の2つに分かれている。前期をグアナバーラ杯と呼び、後期をリオ杯と呼ぶ。 Historia 〜歴史〜
ブラジル屈指の強豪が集うリオ・デ・ジャネイロ州選手権は、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられてきた。
ブラジルには27の州があり、その全ての州で州選手権が行われている。そのなかでも、テクニシャン揃いの選手がしのぎを削るのが「リオ・デ・ジャネイロ州選手権」である。 ブラジル全国選手権は1971年から始まり、以後全国選手権を重視する流れが整ってきた。だが当然ながら、歴史は州選手権のほうが長い上、 全国選手権レベルにないクラブでも州選手権では1部に名を連ねるチャンスが大きいこともあり、今でも州選手権はブラジル国内で地位の高さと人気との両方を維持できている。 レギュレーションなどは、その州によって様々。 |
Clasificação 〜順位表〜 後期リオ杯
準決勝終了現在 2008年4月13日 GRUPO 1
GRUPO 2
(左から 順位/勝ち点/チーム名)
Clasificação 〜順位表〜 前期グアナバーラ杯
全日程終了 2008年2月10日 優勝:フラメンゴ 準優勝:ボタフォゴ
GRUPO A
GRUPO B
(左から 順位/勝ち点/チーム名)
Goleadores
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