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Copa do Brasil 2005 〜コッパ・ド・ブラジル〜

徐々に浸透しつつあるアルゼンチン流。コリンチャンス、まず1勝。
5回戦 1st.Leg コリンチャンス 2-0 フィゲイレンセ

 リベルタドーレス出場クラブ以外のブラジルのクラブチームが参加して行われるコッパ・ド・ブラジルは、4月20〜21日に5回戦の1st.Leg が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×フィゲイレンセ は、FWテベスのゴールなどでコリンチャンスが先勝した。

 先の4回戦で、格下のシアノルチとの 1st.Leg を 0-3 で落としたコリンチャンスは、2nd.Leg で 5-1 と大逆転勝利をおさめて5回戦に駒を進めてきた。対するフィゲイレンセも、逆転で格下レモを下しての5回戦進出となった。

 先のリベルタドーレスにおける名誉毀損事件や、MSIのマネーロンダリング疑惑などを受けて、ブラジル人とアルゼンチン人とが混在するコリンチャンスは、ユニフォームの中のシャツに「コリンチャンスは、人種的偏見や差別をしません」というメッセージを書いてクリーンなイメージをアピールしていた。そのコリンチャンスが優位に試合を進めた。33分に訪れたピンチをしのぐと、43分にはDFパウロ・セルジオ ( フィゲイレンセ ) のファウルでPKをもらった。これを、細かい三つ編ヘアのFWテベスが決めて、コリンチャンスが先制。フィゲイレンセに主導権を渡さなかったコリンチャンスは、67分にもMFマルセーロ・マットスのゴールで試合をものにした。

 厳格なパサレラのもと、コリンチャンスはアルゼンチン色が日に日に濃くなっている。まずDFドミンゲス ( 元ニューウェルス ) の出場機会が増えたことで3トップの面々が替わったものの、守備にも徐々に安定感が出てきている。また、攻撃でもFWテベスを軸にしたドリブル主体の攻撃が増えている。ホージェル、カルロス・アウベルト、グスターボ・ネーリといった新戦力もチームにフィットしてきている。4回戦での逆転勝利もあり、今の勢いを持続できれば優勝できないことはないのではないだろうか。

 フィゲイレンセは、サンタ・カタリーナ州の名門で、ブラジル全国選手権でも1部に属している。ビッグクラブとは程遠い存在だが、GKエジソン・バストスら将来有望な若手を中心に、昨年のブラジル全国選手権では一時6位にくいこむなど健闘した ( 最終順位は11位 ) 。ポテンシャルがないチームではなく、次節に2点差をひっくり返せる可能性は無きにしもあらずであろう。

 その他の試合では、クルゼイロはFWウェウドンの2ゴールなどでサンタ・クルスを一蹴。フルミネンセは、FWトゥッタの活躍で 3-0 と、グレーミオに快勝をおさめた。一方でバスコ・ダ・ガマは、ホマーリオとアレックス・ジーアスの2トップで臨みながら、格下バハヌーアスに 0-3 と完敗している。次節、2nd.leg は、5月3〜4日に行われる。

 写真; 三つ編ヘアで豪快なドリブルをみせるFWテベス ( コリンチャンス ) 。

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