ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

MSI と共謀? コリンチャンス幹部にもマネーロンダリング疑惑が浮上。
MSI のマネーロンダリング疑惑、クラブにも飛び火。

 サンパウロ州選手権で3位と健闘した名門コリンチャンス。数ヶ月前に疑いをもたれたメインスポンサー「 MSI 」に続いて、今度はコリンチャンスの首脳陣にまでマネーロンダリングの疑惑が浮上。サンパウロ州警察当局が、コリンチャンスにも捜査のメスを入れたと、ブラジル国内メディアが一斉に報道した。

 コリンチャンスは、サンパウロ州の名門クラブ。数年前には名将バンデルレイ・ルシェンブルゴ ( 現レアル・マドリー監督 ) を擁して全国選手権で優勝を飾ったこともあり、ブラジル国内を問わず世界中にファンを持つ世界規模のクラブチームである。主力を大量に放出した2002年以降は他のクラブに遅れをとってきたが、2004年11月に多額の資金をもつ MSI をメインスポンサーに置いたのを契機に、大規模な補強を敢行。総勢選手6名+監督を加入させ、今年のサンパウロ州選手権では3位と久々に好成績を残すことに成功した。
 その大型補強の資金の元手となった MSI には、今年の2月頃からマネーロンダリングの疑いがかけられていた。30代の若手イラン人社長が経営する同社は、USA で FBI に目をつけられていたとも言われており、兼ねてから犯罪の臭いを漂わせていたのだ。そんな営利至上主義の MSI に、マネーロンダリングの疑惑が浮上。今年2月、ブラジルサッカー界は一時その話題で持ちきりとなったのだ。

 この一連の疑惑について、サンパウロ州警察に目をつけられてしまったのが、MSI をスポンサーに据えたコリンチャンスだった。同局のジョゼ・ヘイナウド・ギマランエス・カルネイロ検事によれば、「コリンチャンスと MSI との間で交わされた契約には、いくつかの疑惑があったんだ。コリンチャンスの幹部は何らかの事情を知っているに違いない。」と、疑心暗鬼たっぷりに首脳陣のマネーロンダリング関与を指摘し、ブラジル国内を賑わせているらしい。
 今回の捜査の対象となったのは、コリンチャンスのアウベルト・ドゥアリービ会長をはじめとする複数の幹部だという。もし、この疑惑が真実だとすれば、大物選手を「ひとり占め」にしたコリンチャンスに対する、ブラジルサッカー界からの非難は必至である。

 かくして、コリンチャンスは、MSI とともにマネーロンダリングの完全犯罪を狙ったのだろうか? 今後のサンパウロ州当局の捜査の行方に注目が集まっている。
ブログサイトマップ