Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 "勝てるチーム"を目指して… コリンチャンスが開幕戦を制す。
第1節 コリンチャンス 3-1 ポンチ・プレッタ
サンパウロ州選手権は1月17日に開幕。17日と18日に第1節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ポンチ・プレッタ は、コリンチャンスが後半に3ゴールを奪って快勝。大事な開幕戦を白星で飾った。 試合は、序盤からコリンチャンスのリズムで進んだ。8分にMFエウトンが前線でルーズボールを拾うとゴール左ポストをかすめるきわどいシュートを放ち、決定機をつくった。コリンチャンスは21分にもMFホージェルが右に流れてDFホジネイのシュートをお膳立てするなど、効果的な攻めを展開。対するポンチ・プレッタも負けじと応戦し、締まった試合になった。しかしゴールは生まれず、0-0 で前半を折り返した。 試合は後半動いた。開始から攻め込んだコリンチャンスは、MFホージェルの右コーナーキックがGKアラーニャの手に当たって直接ゴールに吸い込まれて50分に先制した。だが食い下がるポンチ・プレッタは63分にDFマリーニョからボールを奪ったFWフィナッズィがゴールに蹴りこんで同点。しかし、それでも試合の流れはコリンチャンスにあった。69分にDFエジソンのミドルシュートで突き放すと、後半ロスタイムにはFWクリスチャンがMFホージェルのパスを受けて左サイドを突破。折り返されたボールにMFホジネイが合わせてトドメを刺した。 「南米の銀河系軍団」が崩壊し、大物選手の流出、MSIのスポンサー撤退報道、選手への給与未払い問題など悪いニュースばかりが聞かれるコリンチャンスは今季、チームを改良している最中である。昨年の州選手権開幕では前線にビッグネームを揃えながら敗れたが、今年は地味な顔ぶれで堅実に勝利をおさめた。"カネのあるクラブ"ではなく「勝てるチーム」に変われるか。今年のコリンチャンスの注目点はおそらくそんなところになろう。 写真; DFマリーニョ ( コリンチャンス / 右 ) は安定した守備をしていたが、FWフィナッズィの同点弾をお膳立てする痛恨のミスを犯してしまった。
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