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Copa do Brasil 2006 〜コッパ・ド・ブラジル〜

至上命題は優勝。フラメンゴ、リベルタドーレス出場権に王手!
決勝 1st.Leg フラメンゴ 2-0 バスコ・ダ・ガマ

 優勝チームにコッパ・リベルタドーレスの出場権が与えられるコッパ・ド・ブラジルは、7月19日に決勝 1st.Leg が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フラメンゴ×バスコ・ダ・ガマ は、FWオビーナのゴールなどでフラメンゴが先勝。2nd.Leg に向けて大きなアドバンテージを得た。

 試合は、バスコ・ダ・ガマが11分、右に流れたFWバウジランがゴール前にクロス。ボールは相手選手に当たって軌道が変わり、そこに飛びついたMFハモンのシュートは大きく枠を逸れた。フラメンゴは30分、MFヘナット・アウグストのフリーキックにDFホナウド・アンジェリンが頭で合わせたがゴールならず。だがフラメンゴは34分にもDFファービオ・ブラージのトラップミスから決定機を演出。バスコもMFハモンを起点に先制のチャンスをうかがい続けた。前半は 0-0 で終了したが、内容は緊張感のあるタイトなものだった。
 後半に入り徐々にペースをつかんでいったのはフラメンゴ。57分に左サイドから崩して中央に折り返されたグラウンダーのパスをFWオビーナが一瞬躊躇してシュートの絶好機を逃したが、その3分後の60分にフラメンゴが先制に成功した。右コーナーキックから相手選手のクリアが中途半端に浮いたところ、FWオビーナが右足でゴール右上の隅めがけて右足を振り抜き、ゴールネットを揺らせた。
 先制して勢いにのったフラメンゴは、そこから3分も経たぬうちに追加点を奪取する。62分、カウンターから右サイドにボールを流すと、オーバーラップしたDFレオナルド・モウラがゴール前にハイクロスを供給。これをファーサイドで待ちかまえていたFWルイゾンが頭で合わせてボールをゴールに押し込んだ。2点をおいかけるバスコもFWエジウソンやMFハモンらが何度も攻め入ったが、GKジエーゴの好判断などで最後まで得点をあげることはできなかった。

 フラメンゴは、3日前の悪い流れを断ち切るに充分な勝利を飾ることに成功した。3日前の同じ対決 ( ブラジル全国選手権第12節 フラメンゴ×バスコ・ダ・ガマ ) では攻撃が噛み合わず無得点で敗れたが、この日は違った。後半、DFヘナット・シウバに代えてFWオビーナを投入し、人数をかけて攻撃偏重に出た結果、立て続けに2点を奪取。どちらのゴールシーンでも得点者のマークをはずすポジショニングの良さがもたらしたゴールだった。ネイ・フランコの采配も効いていた。この勝利で大きなアドバンテージを得たフラメンゴ。次の 2nd.Leg は3点差以上で負けなければ優勝を手にすることができる。至上命題は達成されるか。

 対するバスコ・ダ・ガマは、3日前とは打って変わってこの日はゴールをあげることができなかった。FWエジウソンは前線で相手をかきまわすドリブルを何度か試みたが、攻め崩しても最後のところでシュートが逸れたりGKジエーゴに弾き返されたりして、ゴールが遠かった。普段のリーグ戦の1試合ではなく、この日は大会の決勝。3日前とは異なるプレッシャーが、若手主体のチームには少々重かったのか。次節、2nd.Leg で奇跡の大逆転を起こすために、ヘナット・ガウーショ監督は何らかの秘策を用意するものと思われるが…。

 写真; 60分にボレーシュートで先制ゴールをマークしたFWオビーナ ( フラメンゴ ) 。


コッパ・ド・ブラジル 2006 決勝 1st.Leg (19/07/2006)
フラメンゴ 2-0 バスコ・ダ・ガマ
ジエーゴ GK カッシオ
フェルナンド
ヘナット・シウバ
( オビーナ )
ホナウド・アンジェリン
レオナルド・モウラ
DF ワグネール・ジーニス
ファービオ・ブラージ
ジェルジ・ルイス
ジエーゴ
ジョナタス
トロー
( ジュニオール )
ヘナット
ヘナット・アウグスト
( ホドリーゴ・アーホス )
MF アンドラージ
イベス
モライス
ハモン
( アベージ )
フアン
ルイゾン
FW バウジラン
( エルナーニ )
エジウソン
オビーナ 60
ルイゾン 62
ゴール
ジュニオール
ホナウド・アンジェリン
イエロー
カード
アンドラージ
ハモン
イベス
ネイ・フランコ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; レオナルド・ガシーバ
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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