Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 名門復活へのプロローグ。グレーミオがコリンチャンスを撃破!
第1節 グレーミオ 2-0 コリンチャンス
2006年のブラジル全国選手権は、4月15日に第1節が開幕。15〜16日に10試合が行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・オリンピコで行われた グレーミオ×コリンチャンス は、4-3-3 で相手を封じ込めたグレーミオに軍配が上がった。優勝候補コリンチャンスは、黒星先行の苦い開幕となった。 試合は、互いにボールを奪い合いながらも静かな立ち上がりになった。最初のチャンスはグレーミオがつくった。18分、FWヒカルジーニョがGKジョニー・エレーラを強襲する鋭いシュートで会場を沸かせた。グレーミオは30分にもオーバーラップしたDFウェウリントンがシュートを放ち、セカンドボールをFWヒカルジーニョが蹴るなど、オリンピコの大観衆を味方につけて攻撃を続けた。そして迎えた44分、左に流れたFWヒカルジーニョがボールをキープして中央にクロス。ゴール前でフリーになっていたMFアレッサンドロが左足で合わせてグレーミオが待望の先制点を奪った。勢いに乗ったグレーミオは後半も終始ボールを支配。59分にはコーナーキックからDFエバウドが押し込みリードを2点に広げて、最後までコリンチャンスを圧倒した。 2年ぶりにブラジレイロンに帰ってきたグレーミオは、開幕戦を飾り幸先の良いスタートを切ることができた。2部落ちする以前とは違ってスター選手はほぼ皆無に近い今季の彼らだが、チームとしてのまとまりや成熟度では決して強豪にもひけをとらない。グレーミオはコリンチャンスを相手にそれを証明した。昇格組=降格候補筆頭と思いがちだが、グレーミオはその概念を打ち破ることができるか。名門復活のサクセスストーリーは、まだプロローグの段階だ。 一方のコリンチャンスは、開幕節でいきなりつまづいた。今季のサンパウロ州選手権でも開幕で格下ノロエスチに敗れて調子を上げられず、優勝戦線から早々と消えている。これの二の舞を踏むわけにはいかないはずなのだが、彼らのモチベーションは今ひとつのようである。リベルタドーレスと並行する強行日程に耐えうるのか。選手層が厚くともチームとして一致団結しなければ、良い結果は残せない。
写真右上; 44分に先制のゴールを決めたFWアレッサンドロ ( グレーミオ ) 。
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