Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜 サンカエターノ、心臓に不整脈のみられる選手との契約を解消。サンカエターノが先日、FWファブリッシオ・カルバーリョとの契約を解消したことを公表した。理由は、同選手が心臓の不整脈という持病を抱えているからだった。 FWファブリッシオ・カルバーリョは、パウメイラスなどのビッグクラブに所属した過去ももっている点取り屋で、2003年にサンカエターノへ移籍。敏腕監督ベリクレス・シャムスカ ( 現大分トリニータ監督 ) に率いられた2004年は、FWマルシーニョ ( 現パウメイラス ) との2トップでブラジレイロンを席巻した。 ところが、心臓の異常が発覚した2005年2月からは、まったく試合にも出られていない。現在もファブリッシオ・カルバーリョは持病に悩まされている。 サンカエターノは、2004年10月にある事故を起こしている。心臓に難を抱えながら試合に出ていたDFセルジーニョが、試合中に心臓発作で他界するという悲痛な出来事だった。この年、クラブは CBF から勝ち点24を剥奪され、4位であったはずの順位を降格圏内ギリギリの18位まで下げられる厳罰を味わっている。 2シーズン前の過去が影響したのかは定かでないが、ファブリッシオ・カルバーリョへの措置は同じ惨事を繰り返さないためのクラブ側の配慮とも受け取れる。 当のファブリッシオ・カルバーリョは、いたく気に入っていたクラブからの無情の勧告に強いショックを受けたそうだが、プロのキャリアを終えるつもりはなく、まだ現役で試合に出たいと話している。現在、同選手にはサンパウロやパウメイラスなど複数のクラブからオファーが届いている。ファブリッシオ・カルバーリョに明るい未来があることを願うばかりだ。 2006年3月25日
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