ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

銀河系の鬼門。アナクレット・カンパネーラでまたも惜敗。
第8節 サンカエターノ 2-1 コリンチャンス

 サンパウロ州選手権は、2月8〜9日に第8節が行われた。サンパウロ州サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた サンカエターノ×コリンチャンス は、MFレアンドロ・リーマのゴールで試合終了間際に勝ち越したサンカエターノが勝利した。

 試合は、両者の意地と意地が激しくぶつかる死闘になった。序盤からサンカエターノはシュートを枠外に外せば、コリンチャンスはニウマールの決定的なシュートが何度も跳ね返されるなど、ゴールへの執念が多くの決定機を演出した。そんな中、先制したのはコリンチャンス。31分、素早いボール回しからMFマルセーロ・マットスが中央からゴール前にピンポイントパスを供給。これをFWハファエウ・モウラが豪快に決めた先制ゴールだった。
 ところが、サンカエターノはハーフタイムにFWジンバを投入すると、これで試合の流れが変わり、49分にそのFWジンバがゴールを決めて同点とした。熱狂するアナクレット・カンパネーラのサポーターの声援を背に俄然勢いを増したサンカエターノは、MFゼ・ルイスやDFアンデルソン・リーマ ( 元アルビレックス新潟 ) らが積極的にシュートを放つなどして主導権を掌握。そして 1-1 のまま迎えた後半ロスタイム、相手からボールを奪いとったMFレアンドロ・リーマがペナルティエリア内に侵入して右足を振りぬいた。このシュートが決まり、土壇場で逆転に成功したサンカエターノが、勝ち点3を得た。

 サンカエターノは、1989 ( 平成元 ) 年に創立した歴史の浅いクラブで、栄冠には恵まれていない。だが、2001年のブラジル全国選手権では決勝にまで駒を進めるなどして、一躍脚光を浴びるようになった。2004年にもシャムスカ ( 現大分トリニータ ) 監督の下で好成績をおさめた。
 お世辞にもビッグクラブとは言えない同クラブだが、今日に至るまで守り続けているひとつのジンクスがある。2002年3月20日以降、ホームのアナクレット・カンパネーラで一度たりともコリンチャンスに負けていないのだ。 ( 昨年の全国選手権でもコリンチャンスに勝利 ) そして、このジンクスは来月で5年目を迎える。4年間コリンチャンスを返り討ちにしてきた結果は、必ずやサンカエターノの今後の糧になるだろう。

 一方のコリンチャンスは、ウイルス性感染症にかかってしまったFWカルロス・テベスが緊急入院して戦線を離脱。代役のFWハファエウ・モウラこそ点を決めたが、勝利をもらたすには至らなかった。アナクレット・カンパネーラは、「南米の銀河系軍団」と言われる彼らの鬼門とも言うべき場所である。好調のFWニウマールも積極的に点を狙ったが、この日の彼にもゴールは生まれず。この結果を見るにつけ、テベスという存在の大きさを思い知らされたと、アントーニオ・ロペス監督も述べた。次節はサントスとのクラシコ。絶対に負けるわけにはいかないはずだが、テベスの復帰はあるのか。

 写真右上; 後半途中に起きたラフプレイを巡って衝突する両者。
 写真左下; 90分間絶えず前に飛び出すなどして、ひたすらゴールを狙い続けたFWニウマール ( コリンチャンス / 9番 ) 。


サンパウロ州選手権 2006 第8節 (07/02/2006)
サンカエターノ 2-1 コリンチャンス
シウビオ・ルイス GK マルセーロ
アンデルソン・リーマ
グスターボ
チアーゴ
アレックス
( カニンデ )
DF エドゥアルド
( エジソン )
ベトン
マリーニョ
マルクス・ビニシウス
ゼ・ルイス
クラウデシール
パウロ・ミランダ
レアンドロ・リーマ
MF ブルーノ・オクタービオ
マルセーロ・マットス
エウトン
カルロス・アウベルト
( ジ・パラナー )
マルセリーニョ
( ジンバ )
アンデルソン・アタイージ
( マルシオ・ヒシャルジ )
FW ニウマール
ハファエウ・モウラ
ジンバ 49
レアンドロ・リーマ 93
ゴール 31 ハファエウ・モウラ
クラウデシール
チアーゴ
アレックス
グスターボ
イエロー
カード
フィニーニョ
ベトン
カルロス・アウベルト
主審; マルセーロ・アパレシード・ヒベイロ
スタジアム; エスタジオ・アナクレット・カンパネーラ ( サンカエターノ )
ブログサイトマップ