Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜 アナクレット・カンパネーラは、優勝戦線を混沌とせし。
第39節 サンカエターノ 1-0 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は、11月16〜17日に第39節が行われた。サンパウロ州サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた サンカエターノ×コリンチャンス は、サンカエターノが首位コリンチャンスを撃破。1部残留に向けて望みをつないだ。一方、首位のコリンチャンスはこの敗戦で2位インテルナシオナウに勝ち点差3にまで詰め寄られた。 試合は、開始早々に動いた。サイドからチャンスをつくったサンカエターノは、前線に上がったMFマルシオ・ヒシャルジがGKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) の逆をつくゴールを決めて先制。出鼻をくじかれたコリンチャンスは、負けじと反撃に出たが実らなかった。33分にDFグスターボ・ネーリとやりあったFWジンバ ( サンカエターノ ) が退場処分になったことで、コリンチャンスは数的優位に立った。しかし、GKシウビオ・ルイス ( サンカエターノ ) のファインセーブなどもあり、サンカエターノがホームで大事な勝ち点3を獲得した。 サンカエターノは今季、好調だった昨年とは打って変わって低迷。7月から指揮を執ってきたジャイル・ピセルニ監督が辞任し、クッカ監督が就任するなど、内部事情も決してよろしくはなかった。そのぶん、負ければ降格圏内に沈むところだったこの試合で、首位コリンチャンスを破ったことが弾みになる確率は低くない。しかし油断は禁物。残り3試合、1部残留をかけたサンカエターノの戦いは最終節まで続くと思われる。 対するコリンチャンスは、予期せぬ1敗で足止めをくらった。アルゼンチン代表から戻っていないFWテベスは当然ながら欠場。FWジョを代役にして臨んだが、攻撃力の低下は否めなかった。スタンドの約80%を埋め尽くしたコリンチャーノも、この敗戦にひどく落胆したようだが、前節サンチスタが起こしたような暴動はなかった。 次節、コリンチャンスは首位の座をかけて2位インテルナシオナウとの直接対決に挑む。3点差以上で負けるとコリンチャンスは首位の座から滑り落ちてしまう。是が非でも勝たなければならないが、FWテベスのコンディションが気になるところである。 前節、2位インテルナシオナウが大勝したピッチで、この日は首位コリンチャンスが破れた。アナクレット・カンパネーラに潜むミエナイチカラで、優勝戦線は混沌としてきた。
写真右上; 相手の激しいチャージを受けるFWジョ ( コリンチャンス / 30番 ) 。FWテベスの代役としてはもうひとつだった。
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