ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

14日間で3試合も行われる頂上決戦の第2幕。コリンチャンス、意地の引き分け。
第21節 コリンチャンス 1-1 ゴイアス

 ブラジル全国選手権は、8月20〜21日に第21節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ゴイアス は、終盤にMFマルセーロ・マットスが同点となるゴールを決めて、1-1 の引き分け。コリンチャンスは、またも瀬戸際で首位の座を死守した。

 試合は、コッパ・スダメリカーナ 1st.Leg から、わずか4日後に同じ対戦カードを迎えて、行われた。序盤は、4日前に敗北を喫したゴイアスが攻勢に出た。10分、FWホメーリットのコーナーキックをFWソウザが頭で合わせてゴイアスが先制。その後もボール支配率で上回ったゴイアスは、MFジャジウソンが21分と23分に2度もきわどいシュートを放つなど、追加点を得るべく前へ前へと攻めた。コリンチャンスがつくった前半のチャンスは41分のFWジョのシュートのみだった。
 後半になると、コリンチャンスは先の対決でゴールをあげたMFジネウソンを投入するなど勝負に出たが、ゴイアスの堅い守備の前にゴールを割ることができないまま84分が過ぎていた。ゴイアスの勝利が濃厚と誰もが思った85分、コリンチャンスが同点に追いついた。前線に飛び出したMFマルセーロ・マットスがゴールネットを揺らして、試合は 1-1 で終了を迎えた。

 コリンチャンスはこの日、FWテベスの出場停止に加えて、GKファービオ・コスタもコンディション不良で欠場。さらには、試合中に攻撃の要であるMFホージェルが負傷退場になるなど、不運を背負ったまま戦わなければならなかった。ゴイアスの堅い守備の前に一時は敗戦も覚悟したコリンチャンスだったが、それでも引き分けにもちこんだあたりは、首位の貫禄なのか。負ければ首位陥落だっただけに、この引き分けは非常に意味がある。この節で全国選手権のシーズン前半を終えたコリンチャンスは、首位で後半戦を迎えることになった。昨年の上半期王者サントスは、この年見事に優勝を飾っており、昨年だけのデータをもとに推測するなら、コリンチャンスの優勝の可能性も決して低くはない。

 ゴイアスは、目の前まで届きかけた勝ち点3を逃してしまった。先のスダメリカーナで完敗を喫していたゴイアスは、同大会の 2nd.Leg に希望をつなぐためにも、この試合は勝っておきたかった。この日はアウェイながら試合の大半を支配したゴイアス。各選手のコンディションも悪くなく、きわめて質の高いサッカーをしている彼らの、2位という成績もまた決して悪くない。優勝の可能性も充分あると言えるのではないか。

 その他の試合では、3位パラナーがバスコ・ダ・ガマと引き分け。インテルナシオナウは、3-2 でコリチーバを下した。また、ブラジリエンセに 0-4 と大敗した絶不調のポンチ・プレッタは、これで5連敗と泥沼状態だ。

 写真右上; MFジャジウソン ( ゴイアス / 8番 ) に競り負けるMFホージェル ( コリンチャンス ) 。この直後、右の足首を痛めたMFホージェルは、MFカルロス・アウベルトに代わってピッチを退いた。
 写真左下; 10分、FWソウザの先制ゴールを呼び込むきっかけとなるコーナーキックの機会をつくったMFホドリーゴ・タバタ ( 写真左 ) と、彼にハイタッチを求めるDFパウロ・バイエル ( キャプテン / 2番 ) 。


ブラジル全国選手権 2005 第21節 (21/8/2005)
コリンチャンス 1-1 ゴイアス
マルセーロ GK アルレイ
エドゥアルド
セバスティアン・ドミンゲス
ベトン
ホニー
DF ホジェーリオ・コヘーア
アンドレ・ジーアス
アンドレ・レオーネ
パウロ・バイエル
ウェンデウ
( ファブリッシオ )
マルセーロ・マットス
ホジネイ
( ジネウソン )
ホージェル
( カルロス・アウベルト )
MF クレーベル・ガウーショ
( マルセーロ・シウバ )
クレーベル
ホドリーゴ・タバタ
ジャジウソン
ジョ
ボボー
FW ホメーリット
ソウザ
( ダニーロ・ジーアス )
マルセーロ・マットス 85 ゴール 10 ソウザ
ボボー
マルセーロ・マットス
イエロー
カード
アンドレ・レオーネ
ソウザ
主審; アリシオ・ペーナ・ジュニオール
スタジアム; パカエンブー ( サンパウロ )
ブログサイトマップ