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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

奇跡は現実に… アトレチコ・パラナエンセ、PK戦を制して8強当確!
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg セロ・ポルテーニョ 2-1(PK;4-5) アトレチコ・パラナエンセ
 コッパ・リベルタドーレスは、5月25日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が行われた。アスンシオンのエスターディオ・ラ・オーラで行われた セロ・ポルテーニョ×アトレチコ・パラナエンセ は、PK戦までもつれた末、アトレチコ・パラナエンセがベスト8進出を決定した。

 試合は、勝利への意欲を前面に出していたセロ・ポルテーニョが、MFドス・サントスのゴールで7分に先制した。しかし、アトレチコ・パラナエンセもその3分後に空中戦のこぼれ球をFWリーマが頭で押し込んで同点に追いついた。このまま終了すればベスト8進出が決まるアトレチコ・パラナエンセは、勝利すべくあと1点をとりに行った。だが、次にスコアボードを動かしたのは、セロ・ポルテーニョだった。39分に、MFコッシート ( アトレチコ・パラナエンセ ) のパスミスから、FWサンティアーゴ・サルセードが決勝点をあげて、アトレチコ・パラナエンセを突き放した。
 2試合合計 3-3 のタイで迎えた後半は、どちらもゴールを決められず終了。決着はPK戦にまで持ちこまれた。アトレチコ・パラナエンセが5人全員決めたのに対し、セロ・ポルテーニョはMFサンティアーゴ・サルセードが、GKジエーゴ ( アトレチコ・パラナエンセ ) に止められた。この瞬間、戦前の予想を覆してアトレチコ・パラナエンセがベスト8進出が確定した。

 セロ・ポルテーニョは、パラグアイらしからぬ攻撃的な戦術で、今季のリベルタドーレスを席巻した。グループ4で堂々の1位通過を果たしていた。とくに、FWサンティアーゴ・サルセードを中心とする攻撃陣が好調で、かつ相手がブラジレイロン最下位ということもあってか、大方の予想はセロ・ポルテーニョ有利と見られていた。PK戦の末敗れたという事実も重なり、セロ・ポルテーニョとしては煮えきらないままの敗退になったに違いない。

 一方で、アトレチコ・パラナエンセは、1st.Leg を制してもなお、不安要素の消えない状態にあった。ブラジル全国選手権では、5試合を消化して最下位。昨年とは全く異なるチーム状態にある。しかも、この日はMFフェルナンジーニョを欠いていたこともマイナスに作用していた。そんな同クラブの今を支えているのが、MFマリンとFWリーマの2人だ。今、彼らは完全にリベルタドーレスに照準を合わせている。

 この勝利で、ベスト8進出を決めたアトレチコ・パラナエンセは、準々決勝でホビーニョを擁する強豪サントスと対戦する。すでに今季のブラジル全国選手権第3節でサントスに敗れているアトレチコ・パラナエンセ。彼らにとって、次節はまさに背水の陣となるに違いない。

 写真右上; 勝利が確定した瞬間、走り出すアトレチコ・パラナエンセのイレブン。
 写真左下; 10分、貴重なゴールをあげたFWリーマ ( アトレチコ・パラナエンセ ) 。

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