第３節　サントス　2-1　アトレチコ・パラナエンセ

　ブラジル全国選手権は、5月7〜8日に第３節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×アトレチコ・パラナエンセ は、FWホビーニョらのゴールで、サントスが快勝。開幕からの連勝を３に伸ばして、暫定ながら単独首位に踊りでた。

　昨年のブラジレイロンの優勝クラブと準優勝クラブがぶつかりあった同試合、先制したのはアトレチコ・パラナエンセだった。11分、FWリマの放ったシュートがGKエナオ ( サントス ) の左脇をすり抜け、ゴールネットを揺らせた。しかし、先制されても動揺することのなかったサントスは、32分にカウンターから同点に追いついた。左に流れたFWデイビッジがゴール前にクロスをあげると、ペナルティエリア内に走りこんだFWホビーニョが鮮やかなボレーシュートを決め、ビラ・ベウミーロの観衆を湧かせた。ホビーニョがゴールをあげると俄然勢いに乗るサントスは、53分に間接フリーキックのチャンスを得ると、MFヒカルジーニョのあげたクロスにDFアリソンが合わせて逆転に成功した。

　サントスは、新監督ガロの元、ルシェンブルゴ時代の勢いを取り戻しつつある。GKエナオやMFルシアーノ・エンリーキら新戦力もチームにフィットしてきており、攻守ともに安定感が増してきた。チームも開幕３連勝と波に乗っており、現在の調子を維持できれば、３日後に行われるリベルタドーレスのグループリーグ最終節も難なく乗り越えられるだろう。今のところ、昨年王者に死角は見当たらない。

　一方、敗戦を喫したアトレチコ・パナラネンセは、深刻な事態に陥ってしまった。サントスとは対照的に、開幕３連敗を喫している。そこに、リベルタドーレスのグループ１首位の面影はなく、ブラジレイロンではパイサンドゥと並んで最下位に沈んでいる。FWワシントン、MFジャジソンら主力放出の影響は否めず、現状を打破するためには何らかの対策が必要であろう。

　写真；　32分、速攻から同点となるゴールをマークしたFWホビーニョ ( サントス ) 。