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Campeonato Paulista 2006 〜 サンパウロ州選手権 2006 〜


Jogo  〜試合速報〜

ビラ・ベウミーロはお祭り騒ぎ。サントス、22年ぶりの州選手権制覇!

第19節 サントス 2-0 ポルトゥゲーザ

 サンパウロ州選手権は、4月9日に第19節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×ポルトゥゲーザ は、MFクレーベル・サンターナのゴールなどでサントスが 2-0 で勝利を飾った。これで勝ち点を43にまで伸ばしたサントスは、2位サンパウロの結果に関係なく自力での州選手権優勝を決定させた。

 試合は、サントスが開始から前のめりに攻めて何度かシュートチャンスをつくった。そしてサントスは23分にコーナーキックを得ると、MFレオ・リーマのあげたボールにMFクレーベル・サンターナが頭で合わせて先制。このゴールの直後に舞い上がったサポーターがピッチに乱入したため、試合は一時中断したのち再開された。
 次の1点はそう遅くない時間にもたらされた。27分、左サイドに流れたFWヘイナウドがゴール前にクロスを入れる。ボールは、クリアを試みたDFレオナルド ( ポルトゥゲーザ ) の体に当たって偶然にもゴールに吸い込まれた。オウンゴールだった。この2点目が入った直後にも興奮した数人のサポーターが乱入したため、再び試合は一時中断するはめになった。
 サントスはその後も決定的なチャンスを何度もつくり、ゴールこそ成らなかったものの満員のスタンドを大いに湧かせた。2-0 のまま試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、サントスの州選手権優勝が確定した。

 サントスに22年ぶりの歓喜が訪れた。サントスがサンパウロ州選手権で最後に優勝したのは1984年。 ( ブラジル全国選手権での優勝を除いて ) 以来21年間もの間優勝から遠ざかっていた。さらに、ビラ・ベウミーロで優勝を決めた最後の時は、王様ペレを擁した1965年にまでさかのぼる。 ( ※1 ) 意外なことに、サントスは州選手権での優勝経験が少ないクラブだった。だからこそ、彼らにとって22年ぶりとなる今年の優勝は格別なものだった。試合中になだれ込んだサントスのサポーターの心境もまた同じだった。
 ところが、監督のバンデルレイ・ルシェンブルゴのサンパウロ州選手権優勝の回数は今年で実に6回目 ( ※2 ) 。サントスのそれをはるかに上回っている。レアル・マドリー ( スペイン ) に捨てられて就任した今季は、FWルイゾン、FWクラウジオ・ピッチブウ、FWジオバンニらベテランをリストラして、FWホドリーゴ・タバタ、MFクレーベル・サンターナといった若手を抜擢する大胆な人事に踏み切った。この人事について当時は内外から批判の声が上がっていたが、ルシェンブルゴは結果でそれらを黙らせた。チームを強くするために何をすべきかを熟知している彼の手腕が改めて評価された優勝でもあった。

 一方敗れたポルトゥゲーザは、勝ち点18のまま18位が確定。州選手権での2部降格が決定した。クラブとしての実力からみて全国選手権で1部に食い込むのは相当難しく、彼らにとっては"州選手権1部"というのが唯一の誇りでもあった。その誇りがこの瞬間失われた。ポルトゥゲーザにとってクラブ史上最大の汚点になった。近年こそ弱体化しているが、このクラブは1935年、1936年、1973年に州選手権で優勝している名門で、ファンも決して少なくない。来年は2部で上位に食い込み、そして2年後にまた1部に戻ってこられるよう、地道にチームをつくっていくしかない。

 これで全日程を終了したサンパウロ州選手権。4月16日から開幕するブラジル全国選手権で、サントスはどのような活躍をみせるのだろう。

 写真右上; 大きな優勝トロフィーをかついでサポーターと優勝の喜びを共有するサントスの選手たち。
 写真左上; 23分、コーナーキックから先制のゴールを決めたMFクレーベル・サンターナ ( サントス ) 。
 写真右中; 22年ぶりの優勝に発煙筒を炊いて狂喜乱舞したサントスのサポーター。
 写真左中; 試合終了後、息を大きく吸って上空を見つめるバンデルレイ・ルシェンブルゴ監督。
 写真右下; この日敗れて州選手権2部降格が決まり、FWジオーゴ ( ポルトゥゲーザ ) は悔し涙を流しながらピッチを後にした。


※1 … 1984年は、モルンビーでコリンチャンスを破っての優勝だった。
※2 … ルシェンブルゴ監督の州選手権優勝の内訳は、1990 ( ブラガンチーノ ) 、1993 ( パウメイラス ) 、1994 ( パウメイラス ) 、1996 ( パウメイラス ) 、2001 ( コリンチャンス ) 、2006 ( サントス ) 。

サンパウロ州選手権 2006 第19節 (09/04/2006)
サントス 2-0 ポルトゥゲーザ
ファービオ・コスタ GK グレーゲル
アーバロス
ホナウド・ギアーロ
ウェンデウ
DF ジャクソン
ブルーノ
エメルソン
レオナルド
ファビーニョ
クラウディオ・マルドナード
( エレーノ )
クレーベル・サンターナ
レオ・リーマ
( ホドリーゴ・タバタ )
クレーベル
MF ハイー
( ジョアンジーニョ )
サンドロ
アレシャンドリ
クレーベル
( エズレイ )
ジェイウソン
( マグヌン )
ヘイナウド
FW ジオーゴ
ジョンソン
( アンデルソン )
クレーベル・サンターナ 23
( オウンゴール ) レオナルド 27
ゴール
ホナウド・ギアーロ イエロー
カード
ジャクソン
エズレイ
バンデルレイ・ルシェンブルゴ 監督 エジーニョ
主審; ウィウソン・ルイス・セネーミ
スタジアム; ビラ・ベウミーロ ( サントス )



Regulamento 〜レギュレーション〜

セリエA、セリエB、セリエCの3部構成。 (他の州では、2部構成になっていることが多い。)
4〜12月に行われる全国選手権とは全く独立した大会。
 州選手権の成績と全国選手権の成績は、全くもって無関係。
 よって全国選手権で2部落ちしても、州選手権では1部で優勝争いを演じるなどという例もある。
それぞれと1試合ずつ対戦するのみの総当たりなので、ホーム&アウェイではない。ホームかアウェイかは抽選で決まる。


Historia 〜歴史〜

 ブラジル屈指の強豪が集うサンパウロ州選手権は、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられてきた。
ブラジルには27の州があり、その全ての州で州選手権が行われている。そのなかで最も激しい争いになるのが「サンパウロ州選手権」である。

 ブラジル全国選手権は1971年から始まり、以後全国選手権を重視する流れが整ってきた。
だが当然ながら、歴史は州選手権のほうが長い上、全国選手権レベルにないクラブでも州選手権では1部に名を連ねるチャンスが 大きいこともあり、今でも州選手権はブラジル国内で地位の高さと人気との両方を維持できている。
 レギュレーションなどは、その州によって様々。

Clasificação 〜順位表〜

全日程終了
2006年4月9日
1 43 サントス
2 42 サンパウロ
3 36 パウメイラス
4 34 ノロエスチ
5 32 サンカエターノ
6 31 コリンチャンス
7 30 ヒオ・ブランコ
8 27 ジュベントゥス
9 27 イトゥアーノ
10 25 アメリカSP
11 25 サン・ベント
12 25 パウリスタ
13 25 ポンチ・プレッタ
14 24 ブラガンチーノ
15 21 サント・アンドレ
16 20 マリーリア
17 19 グアラニー
18 18 ポルトゥゲーザ
19 17 ポルトゥゲーザ・サンチスタ
20 10 モジ・ミリン
(左から 順位/勝ち点/チーム名)


Goleadores 〜ゴールランキング〜

1 18 ニウマール
コリンチャンス
2 10 チアーゴ
サンパウロ
3 9 マルコス・アウレーリオ
ブラガンチーノ
3 9 ファビアーノ・ガデーリャ
ヒオ・ブランコ
4 8 ダニーロ
サンパウロ
4 8 ホドリーゴ・チウイ
ノロエスチ
4 8 ハファエウ・モウラ
コリンチャンス
4 8 ヌーネス
ヒオ・ブランコ
8 7 エジミウソン
グアラニー
8 7 レアンドリーニョ
ノロエスチ
8 7 ウェウリントン
グアラニー
11 6 カルロス・テベス
コリンチャンス
11 6 セルジオ・ローボ
ジュベントゥス
11 6 クリス
イトゥアーノ
11 6 ジネイ
モジ・ミリン
11 6 エジムンド
パウメイラス
11 6 アレックス・ジーアス
サンパウロ
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