Juégo 〜試合速報〜 守り続けた首位の座。 サン・ロレンソ、6年ぶりのリーグ制覇!
後期 第18節 サン・ロレンソ 4-2 アルセナル
アルゼンチン1部リーグは、6月8〜10日に後期リーグの第18節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・ヌエーボ・ガソメトロで行われた サン・ロレンソ×アルセナル は、FWガストン・フェルナンデスの2ゴールなどでサン・ロレンソが快勝。最終節を待たずしてクラウスーラ ( 後期リーグ ) の優勝を確定させた。 試合は、立ち上がりから積極的に攻めたサン・ロレンソが7分に先制。左サイドに流れたFWエセキエル・ラベッシのクロスをDFクリスティアン・トゥーラが頭で合わせてゴールネットを揺らした。優位に立ったサン・ロレンソは18分、FWガストン・フェルナンデスとのワンツーで左サイドから中央に回り込んだFWラベッシがペナルティエリアの手前でシュートを放つと、ボールは鋭く伸びてゴール左隅に吸い込まれた。優勝のかかった試合で、サン・ロレンソは序盤に2点を先行する理想以上の試合運びを演じてみせた。 だが、そこから反撃に転じたアルセナルは28分に左コーナーキックからDFカスティリョーネのシュートのこぼれ球をFWマウロ・オボーロが詰めて1点を返すと、3分後にはMFジャーマが左サイドをドリブルで崩してクロスを供給。これにFWマウロ・オボーロが頭で合わせて同点に追いついた。 しかし、 2-2 で折り返した後半、サン・ロレンソはすぐに試合の流れを引き戻した。47分、FWシルベーラのアーリークロスにFWガストン・フェルナンデスが反応。GKクエンカと接触する寸前のところで右太ももに強引にボールを当て、ゴールを決めた。するとその3分後にPKを獲得したサン・ロレンソは、FWガストン・フェルナンデスが落ち着いてGKクエンカの逆をつくシュートを決めて 4-2 。試合はその後動かず終了し、サン・ロレンソが6年ぶりの優勝を決めた。 優勝に久しく縁のなかったサン・ロレンソは、かつてアルゼンチン代表や横浜マリノス ( 現在の横浜F・マリノス ) で活躍したJリーグ初代得点王のラモン・ディアス監督に導かれ、6年ぶりの偉業を達成。ディアス監督は就任当初からマスコミの注目を集めていたが、時折出るゴシップ記事にも動じることなくチームの勝利のために全身全霊を尽くした。同監督に重宝されたFWガストン・フェルナンデス ( 元リーベル ) は後期だけで得点ランキング3位。9ゴールを叩き出してチームを牽引した。 サン・ロレンソが前回国内リーグで優勝したのは2001年の後期。国際大会では2002年のコッパ・スダメリカーナが最後のタイトルであった。タイトルがチームにもたらされたのは約4年半ぶり、そして国内リーグを制したのは6年ぶりの快挙だ。来年のコッパ・リベルタドーレス出場権も自動的に手にした。一部報道では、FWガストン・フェルナンデス、FWシルベーラなどに応酬から移籍話が出ているとの噂もあるが、大幅な戦力ダウンさえなければ来年のリベルタドーレスも楽しみだ。
写真右上; 7分に先制ゴールを決めたDFクリスティアン・トゥーラに飛びついて喜ぶサン・ロレンソの選手たち。
Resultados 〜試合結果〜 後期 第19節(2007年6月17日)
Regulamento 〜レギュレーション〜
▼Primera、2nd、3rd の3部構成。トップリーグは Primera Liga と呼ばれている。
▼国内のクラブチームの中でも力のある20チームが総当たりで戦う。 前期リーグを Apertura (開幕リーグ) 、後期リーグを Clausura (閉幕リーグ) と呼ぶ。1シーズン2ステージ制は、日本のJリーグと同じであり、ブラジル以外の南米諸国に多い方式だ。ちなみに、日本のJリーグのように前期王者と後期王者が対戦して年間王者を決定する試合は行われないため、1年に優勝チームが2つ存在することになる。 |
Clasificação 〜順位表〜 後期;全日程終了
2007年6月17日
(左から 順位/勝ち点/チーム名)
Clasificação 〜順位表〜 前期;全日程終了
2006年12月10日 ※ 1位2チームのプレイオフの末、エストゥディアンテスが優勝。
(左から 順位/勝ち点/チーム名)
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