Campeonato Paulista 2008 〜サンパウロ州選手権 2008〜 アドリアーノのゴールは幻と消ゆ。 クラシコは激しい攻防の末エンパテ。
第4節 サンパウロ 0-0 コリンチャンス
サンパウロ州選手権は1月26〜27日に第4節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×コリンチャンス は、激しい攻防の末痛み分けのドロー。終盤に主審の判定でゴールを取り消されたサンパウロにとっては不運な結果となった。 試合は、開始早々コリンチャンスがセットプレイからFWフィナッズィのヘディングシュートで攻撃の口火を切ると、6分には左サイドをえぐってのクロスにまたもFWフィナッズィがヘディング。枠から大きく逸れたが、コリンチャンスが押し気味に試合を進めた。しかしサンパウロも20分に2トップのパスワークからMFソウザがミドルシュートを放つと、試合の流れを引き寄せていく。31分にはMFソウザが約35mの距離からGKフェリッピの正面を突く強烈なフリーキックをみせると、その1分後にはMFジョルジ・ワグネールのフリーキックにFWアドリアーノが頭で合わせて決定的な場面をつくった。 0-0 で迎えた後半、コリンチャンスは57分に右サイドを崩して最後はMFアレッサンドロがシュート。63分にはGKホジェーリオ・セーニのファンブルしたボールをFWアコスタがフリーでシュート。先制のチャンスだったが、シュートは無情にも浮いてしまった。サンパウロも71分にFWダゴベルトが右サイドから巧みなドリブルで1人をかわすと、角度のないところから鋭いシュートでスタンドを湧かせるなど奮闘。 そして85分にはMFエルナーネスのフィードをFWアドリアーノが頭でゴール隅にボールを叩きこんだ。スタンドは大歓声に包まれ、アドリアーノは満面の笑みを浮かべたが、主審は笛を鳴らしてゴールを無効とした。オフサイドではなかったが、ヘディングの際アドリアーノが空中でDFウィリアンの背中を突き飛ばしたことをチャージと判定された模様。 両者ともに90分を通じて決定機を作り続けた、中身の濃い内容であったが、アドリアーノのゴールを取り消されたサンパウリーノの心中は複雑だったに違いない。 写真; すっかりチームの中心選手となっているFWアドリアーノ ( サンパウロ / 右 ) と、彼をマークするDFウィリアン ( コリンチャンス ) 。
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