Campeonato Paulista 2008 〜サンパウロ州選手権 2008〜 サンパウロ辛勝。ボルジェスがもたつく間にソウザ漁夫の利。
第2節 サンパウロ 1-0 ヒオ・プレット
サンパウロ州選手権は1月19〜20日に第2節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×ヒオ・プレット は、MFソウザのゴールで終盤に均衡を破ったサンパウロが勝利をおさめた。 試合は、サンパウロが13分に右サイドを上がったDFアンドレ・ジーアスのクロスをFWアドリアーノが頭で合わせた。シュートはポストに直撃してゴールとはならなかったが、決定的な場面だった。一方のヒオ・プレットはカウンター中心の攻撃でチャンスをうかがう。33分にはコーナーキックから決定機をつくると、35分には相手のミスに乗じてFWウェズレイがシュート。44分には、味方のミドルシュートをGKホジェーリオ・セーニが弾くと、FWウェズレイがヒールで後方に流してMFダニーロ・オリベイラのシュートを演出した。 サンパウロは前半押され気味だったが、後半は一転ボールを支配する。多くの決定機をつくったが、ゴールを奪えない。しかし、ムリシ・ハマーリョ監督が投入した途中出場の選手が結果を残した。 88分、FWアドリアーノのスルーパスにFWボルジェスが反応。ペナルティエリアで右足を振り抜き、相手の足に当たったこぼれ球にシュートフェイントをかけて、GKピタレッリを欺いた。確実にゴールを決めるべく、FWボルジェスはエリアの中央にボールを流したが、後方から走り込んだ選手にシュートを阻まれる。体勢を立て直したときには相手が詰め寄っていたため、ボルジェスはやむを得ず右足のヒールで再度フェイントをかけた。だが、このボールをゴールに沈めたのはボルジェスではなく、右サイドからゴール前に上がっていたMFソウザだった。このゴールが決勝点となり、サンパウロが勝利。ほぼボルジェスのゴールとみなしていい一連の攻撃であったが、もたついてシュートを決め損ねたボルジェスよりも、先を読んでスペースに走り込んでいたソウザのポジショニングを褒めるのが筋であろう。
写真右上; 値千金の決勝弾を決めてMFエルナーネスと抱き合うMFソウザ ( サンパウロ / 手前 ) 。
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