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Campeonato Paulista 2008 〜サンパウロ州選手権 2008〜

因縁渦巻くクラシコ。両監督の気迫実らず、ゴールなくエンパテ。
第2節 サントス 0-0 パウメイラス

 サンパウロ州選手権は1月19〜20日に第2節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×パウメイラス は、どちらもゴールを奪えず痛み分けの引き分けで幕を閉じた。

 雨天の下で行われた試合は、スコアレスではあったが中身の濃い90分だった。立ち上がりを突いたパウメイラスは、7分に右サイドを上がったDFエウデル・グランジャがクロス性のシュートで相手を脅かすと、11分にはFWアレックス・ミネイロが後ろに流したパスを、MFバルディビアがミドルシュート。そして35分にはDFエウデル・グランジャも遠目からシュートを放ち、攻撃の形をつくった。
 サントスがつくった最初の決定機は40分。MFアドリアーノが高い位置でボールを奪うと、FWクレーベル・ペレイラとのワンツーで左サイドを突破。ペナルティエリアに上がっていたMFホドリーゴ・タバタがアドリアーノの折り返しに反応したが、タバタは体勢を崩してシュートまで持ち込めず、後方にボールを流した。これを拾ったFWクレーベル・ペレイラのシュートは相手に阻まれ、サントスは先制の絶好機を逃してしまった。前半ロスタイムにはFWヘナチーニョが巧みなボールコントロールでシュートを放ったが、GKジエーゴ・カバリエーリの正面に転がり、ゴールならず。

 0-0 で迎えた後半、サントスは51分にMFホドリーゴ・タバタが自ら蹴ったコーナーキックのこぼれ球を拾ってもう一度クロスを供給。これも相手に跳ね返されたが、タバタは再度ボールをトラップしてドリブルで2人をかわすと、強引にシュートまで持ち込んだ。しかしシュートは枠を外れてしまう。片や、パウメイラスは80分に右サイドからのクロスをMFバルディビアが逆サイドからシュート。しかし、こちらも枠を外した。結局最後までゴールは生まれず、スコアレスドローで勝ち点1を分け合い、終了した。

 パウメイラスのバンデルレイ・ルシェンブルゴ監督にとって古巣との今季初対決。一方、サントスのエメルソン・レオン監督も2年前にパウメイラスを率いており、こちらも古巣との対戦となった。因縁渦巻く両者の対決は、両者ともに当たりが強くイエローカードが乱発。両監督ともに3枚のカードを使い切ったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。それでも、見応えのあるゲームであった。
 試合中、ルシェンブルゴの指示を聞きにライン際まで駆け寄ったMFバルディビアを、ぴったり"マーク"したFWクレーベル・ペレイラがルシェンブルゴの指示を盗み聞きする滑稽な場面まで飛び出した、2008年最初のクラシコ・パウリスタ。
 この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、チリ代表のMFホルヘ・バルディビア ( パウメイラス ) が選出されている。

 写真右上; ペレもつけていた栄光の背番号10番を身につけたMFホドリーゴ・タバタ ( サントス ) 。前線で攻撃に絡んだが、勝利に貢献することはできなかった。
 写真左下; ピッチサイドで戦況を見つめる2人の名将。手前はバンデルレイ・ルシェンブルゴ。右はエメルソン・レオン。


サンパウロ州選手権 2008 第2節 (20/01/2008)
サントス 0-0 パウメイラス
ファービオ・コスタ GK ジエーゴ・カバリエーリ
ベトン
アダイウトン
エバウド
( ドミンゴス )
フィリッピ
DF エウデル・グランジャ
( ウェンデウ )
グスターボ
ジニーニョ
レアンドロ
アドリアーノ
( アンデルソン・サーリス )
マルシーニョ・ゲヘイロ
ホドリーゴ・タバタ
( ウェズレイ )
カルリーニョス
MF ピエーヒ
ウィリアン
( オズマール )
マルチネス
ホルヘ・バルディビア
ヘナチーニョ
クレーベル・ペレイラ
FW ルイス・エンリーキ
( マケレレ )
アレックス・ミネイロ
ゴール
アダイウトン
ホドリーゴ・タバタ
クレーベル・ペレイラ
アドリアーノ
マルシーニョ・ゲヘイロ
イエロー
カード
マルチネス
ルイス・エンリーキ
グスターボ
ホルヘ・バルディビア
エメルソン・レオン 監督 バンデルレイ・ルシェンブルゴ
主審; ジョゼ・エンリーキ・ジ・カルバーリョ
スタジアム; ビラ・ベウミーロ ( サントス )
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