Campeonato Paulista 2008 〜サンパウロ州選手権 2008〜 エメルソン・レオン「最悪の開幕戦」。サントス、噛み合わず初戦を落とす。
第1節 ポルトゥゲーザ 2-0 サントス
サンパウロ州選手権は1月16日に開幕。同日、第1節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた ポルトゥゲーザ×サントス は、FWクリスチャンのゴールで先制したポルトゥゲーザがチーム一丸となってサントスを退けた。エメルソン・レオン新監督率いるサントスは、オフシーズンに補強を繰り返しながらまさかの黒星スタートとなった。 試合は、13分にポルトゥゲーザが先制。左コーナーキックにFWクリスチャンが頭で合わせてゴールネットを揺らせた。相手よりもワンテンポ早く飛んで競り勝つ、お手本のようなセットプレイから生まれたゴールだった。一方サントスは攻撃の連携が合わず、左サイドのクレーベルにボールを預けて攻め上がる単調な攻撃を繰り返すだけだった。だが、34分には頼みのDFクレーベルが左ふくらはぎを痛めて負傷退場。サントスは重要な攻撃の軸を失ってしまう。 後半、ポルトゥゲーザは無理な攻撃をあきらめて守備重視の戦術をとった。攻めあぐねたサントスはMFホドリーゴ・タバタを交代させるなど選手交代による打開策を図ったが、それでも相手を崩しきれず。すると83分、ポルトゥゲーザは右コーナーキックをDFブルーノ・ホドリーゴがヘディングシュート。これはクロスバーに当たったが、リバウンドにFWマルセーロ・ファリアが詰めて追加点を奪取。ポルトゥゲーザが 2-0 で勝利した。 サントスを率いるエメルソン・レオン新監督は敵との力差から3トップを採用したが、これがまったく機能しなかった。采配にもおろそかな点が目立ったが、レオン監督は「不快な初戦だった」の一言でまとめ、結果への悔しさを口にするばかり。自身の采配をつっこまれると話題をすり変える有り様であった。プライドを守りたい気持ちはわかるが、おおよそ試合後の会見とは言いにくい内容のコメントばかりのレオン監督。 かくして、ルシェンブルゴを手放して補強を重ねたサントスは果たしてどれほど強くなっているのか。次の対戦相手は、パウメイラスとのクラシコ。"エメルソン・レオン新監督の手腕"が試される日は、近い。
写真; 2008年サントスのエースストライカーとして期待の集まるFWクレーベル・ペレイラ ( サントス / 中央 ) だが、相手のマークに苦しむシーンが目立った。
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