Campeonato Carioca 2008 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権 2008〜 40度を超える酷暑の中での開幕戦。MVPはチアーゴ・ネービス。
第1節 フルミネンセ 2-0 カルドーゾ・モレイラ
リオ・デ・ジャネイロ州選手権は1月19日に前期グアナバーラ杯が開幕。19〜20日に第1節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フルミネンセ×カルドーゾ・モレイラ は、MFチアーゴ・ネービスのゴールなどでフルミネンセが快勝した。 試合は、フルミネンセが開始から相手陣内でボールを回し、12分にはミドルレンジからMFチアーゴ・ネービスがゴールポストをかすめる鋭いミドルシュートを披露。その後は右サイドを起点に何度か決定機をつくった。しかしカルドーゾ・モレイラもロングシュートやセットプレイから相手ゴールを脅かした。 スコアレスで迎えた後半、均衡を破ったのはフルミネンセだった。67分、ドリブルで左サイドをえぐったDFジュニオール・セーザルのクロスボールにMFチアーゴ・ネービスが逆サイドから走り込むと、胸トラップで足元に落としたボールを左足ボレーでファーサイドネットに突き刺した。これで優位に立ったフルミネンセは81分、センターサークルで味方のパスを受けたMFシッセロが、間延びした中盤のスペースをついて前進。ドリブルで一人をかわすとペナルティエリア付近から豪快に左足を振り抜き、ゴールネットを揺らせた。終わってみれば、フルミネンセが力の差を見せつける内容であった。 日本とは異なり、南半球では夏真っ盛り。この日、リオ・デ・ジャネイロは記録的な酷暑に見舞われ、マラカナンの場内に設置されている温度計の目盛りは40度を超えていた。サッカーをする環境として不適切な天候での試合は、選手たちの体力を確実に奪っていった。暑さに滅入るカルドーゾ・モレイラに対し、この気温を克服したのは、高温多湿の日本(Jリーグ)でプレイした経験をもつFWワシントン、MFチアーゴ・ネービスなどであった。ワシントンはゴールこそなかったが、前線でタメをつくり90分間のフル出場。そして、チアーゴ・ネービスは冷静な判断から先制ゴールを生み、この試合のMVPに輝いた。 大規模な補強を行ったフルミネンセの今後が楽しみだ。あとは、今後酷暑が落ち着くことを願うばかり。
写真右上; 先制ゴールを決めて雄叫びをあげるMFチアーゴ・ネービス ( フルミネンセ / 元ベガルタ仙台 ) 。この試合のMVPに選ばれた。
|