サンパウロ州の名門パウメイラスは14日、フルミネンセからFWレニーを獲得したことを公表した。これで、パウメイラスのオフシーズン補強は４人目。

　マネージャーのトニーニョ・セシーリオ氏は、クラブハウス前で記者団の質疑応答に対して以下のように回答した。
　「決着をみた。我々はレニーを獲得した。現在レニーはポルトガルでトレーニングをしているが、帰国後すぐにサインをしてくれるとの連絡ももらっている。希薄であった前線もこれで相当な戦力アップが期待できる」

　パウメイラスは、これでFWアレックス・ミネイロ、DFエウデル・グランジャ、そしてMFジエーゴ・ソウザに続く４人目の戦力補強に成功した。補強なくしてチームの成功なしと考えるルシェンブルゴ新監督の思惑通りに、パウメイラスはチームを変革しつつある。

　余談ではあるが、パウメイラスはFWレニー獲得の際にMFチアーゴ・ネービス ( 元ベガルタ仙台 ) の獲得も真剣に考え、フルミネンセと交渉を続けてきたとのこと。だが、主力を２人も一気に引き抜かれることを懸念したフルミネンセに、チアーゴ・ネービスの放出は断られたようだ。
　チアーゴ・ネービスの移籍に関しても様々な憶測が飛び交っていたが、トニーニョ・セシーリオ氏は以下のように公言している。

　「チアーゴ・ネービスの獲得も考えていたが、こちらはフルミネンセとの交渉がうまくいかず破談に終わった。フルミネンセ側は"２人も出せない。レニーかチアーゴ・ネービスのどちらか１人だけでないと応じられない"と言ってきた。私は迷ったが、チアーゴ・ネービスよりもレニーに高い将来性を感じたためレニーを選んだ。しかし、決してチアーゴ・ネービスを低く評価したわけではなく、本音はどちらも欲しかったんだ」と説明した。