この年末年始、サンパウロ州の名門パウメイラスはFWハファエウ・ソービス ( ブラジル代表 ) 獲得をもくろんでいるというニュースがブラジル・スペイン両国において報じられた。だが、1月8日。ベティスが同選手を放出しないことを正式に表明したことで、一連の報道は立ち消えとなった。

　事の発端は、パウメイラスのスカウト担当者がベティスと接触したという噂から、スペインの地元紙が「ベティスが、ハファエウ・ソービスを６ヶ月のレンタルでパウメイラスに放出する」というゴシップ記事を載せたことで、話が大きくなっていったという。

　しかし、ベティスのホセ・ペペ・レオン会長はこれに真っ向から否定。
「ハファエウ・ソービスは我々 ( ベティス ) にとって必要不可欠な選手。我々が彼を手放すことはない。たとえレンタルでも出さないし、そもそもパウメイラスの関係者との接触は何もないし、交渉を打診されてもいない」

　昨年のブラジレイロンで前線の得点力不足が目立ったパウメイラスは、アタッカンチ ( FW ) の大型補強をオフシーズンの第一目標に掲げている。すでに、アトレチコ・パラナエンセからFWアレックス・ミネイロ ( 元鹿島アントラーズ ) を獲得している。ハファエウ・ソービスも獲得できれば、アレックス・ミネイロとの強力２トップ完成も実現するところだったが･･･。
　ベティスの会長は否定したが、果たしてパウメイラスはハファエウ・ソービスの獲得に動いたのだろうか。真相は定かになっていない。