Copa NISSAN Sudamericana 2007 〜 コッパ・スダメリカーナ 2007 〜 線審の不可解なオフサイド… クルブ・アメリカが2年連続で決勝進出!
準決勝 2nd.Leg
クルブ・アメリカ 2-0 ミジョナリオス コッパ・スダメリカーナは、11月13〜14日に準決勝 の 2nd.Leg が行われた。コロンビアはボゴタのエスターディオ・で行われた クルブ・アメリカ×ミジョナリオス は、FWエルナン・ロドリーゴ・ロペスの2ゴールでクルブ・アメリカが快勝。2試合合計 5-2 で余裕の決勝進出を果たした。 試合は序盤から攻めたクルブ・アメリカが7分に先制。右からのクロスをFWエスケーダがシュート。GKブランドンに当たったセカンドボールをFWエルナン・ロドリーゴ・ロペスが押し込み、クルブ・アメリカがゴールを奪った。これで2試合合計は 4-2 。クルブ・アメリカは序盤で勝負をほぼ決定づけた。 一方、逆転での決勝進出を狙うミジョナリオスは、すぐさま反撃に転じて8分にゴールネットを揺らす。左サイドからのクロスをFWカルロス・ビジャグラが頭で流し、ファーに流れたFWカルロス・カスティージョが右足でゴールに突き刺した。ところが、この直前に線審がオフサイドフラッグを上げて、FWカスティージョのシュートを無効にした。ビジャグラのヘディングに反応して後方から飛び出したFWカスティージョはオフサイドではなかったが、線審はヘッドで流したFWビジャグラが最終ラインから体半分だけ出ていたとしてオフサイドをとった。だがスロービデオによれば、オフサイドをとられたビジャグラよりも前方の、左のサイドライン際に選手が一人残っていたことが判明。これにミジョナリオス陣営は激怒したが、判定は覆らなかった。この不可解な判定に憤慨したミジョナリオスは冷静さを失ってしまう。 17分、味方のロングフィードに反応したFWカルロス・ビジャグラが、走り出した瞬間に振り上げた右腕がMFヘルマン・ビージャの顎に命中。これをルーベン・セルマン主審が故意とみなしてビジャグラに一発退場を指示した。3点が必要なミジョナリオスにとってビジャグラの退場は大きすぎる痛手。ミジョナリオス陣営は必至に抗議したが、判定は覆らなかった。 後半も主導権を握ったのはクルブ・アメリカ。前半にも増して決定機を量産し、62分には左サイドを崩してFWエルナン・ロドリーゴ・ロペスのヘディングをお膳立てする。そして80分、クルブ・アメリカは右コーナーキックから、相手選手がクリアに失敗したボールをFWエルナン・ロドリーゴ・ロペスが体をひねってボレーシュート。これが決まり、クルブ・アメリカが決勝進出を確定させた。 メキシコ勢が今年も決勝に進出した。昨年優勝したパチューカに続き覇権奪取の権利を得たのはクルブ・アメリカ。強さの要因は、前線の高い決定力にある。エルナン・ロドリーゴ・ロペス、サルバドール・カバーニャス、サンティアーゴ・フェルナンデスの3人の得点率は1試合あたり0.7点を超える高い数字。ベレス ( アルゼンチン ) から移籍してきたFWカストロマンを加えた4人のデランテーロは相手にとって脅威となる。決勝でも、彼らの足から素晴らしいゴールが生まれるだろう。 写真; 決勝進出が決まり、両手を握りしめて喜ぶGKオチョア ( クルブ・アメリカ ) 。
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