Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 "南米の銀河系"落日。 コリンチャンス、無念の2部降格決定。
第38節 グレーミオ 1-1 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は12月2日に第38節が行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・オリンピコで行われた グレーミオ×コリンチャンス は、1-1 で引き分けた。この結果、コリンチャンスは勝ち点44に終わり、同時刻に勝利したゴイアスに代わって17位に転落。2005年にテベスらを擁してブラジレイロンを制したチームは、わずか2年で2部に降格することとなった。 試合は、開始1分も立たないうちにグレーミオがセットプレイからFWジョナスのヘディングで先制。勝たなければならないコリンチャンスに重圧をかけると、その後も幾度となく決定機をつくり、相手を脅かしていった。だがコリンチャンスは30分に右サイドから崩して最後はFWクロドアウドが右足で強引にシュートを決めて同点に追いついた。 どうしても勝ちたいコリンチャンスの猛攻が期待されたが、ゲームを支配したのはグレーミオ。焦るコリンチャンスは 1-1 で迎えた後半ロスタイムにMFエベルトンが一発レッドで退場になるなど、ちぐはぐさが目立った。いち早く試合を終えたゴイアニアではゴイアスが勝利したことがスタジアムに報じられる。勝たなければ2部降格。しかし94分のDFゼロンのミドルシュートも力なくGKマルセーロ・グローエの正面に転がるだけだった。 タイムアップの瞬間、コリンチャンスの2部降格が決定。DFゼロンはピッチに崩れ落ち、キャプテンのDFベトンは人目をはばからず泣きじゃくった。そこに、2年前にテベスやマスチェラーノらを擁した当時の面影はどこにもなかった。一足早く解体した銀河系軍団レアル・マドリーよりも哀れな末路。"南米の銀河系軍団"は今日、死んだ。
写真右上; 失意の2部降格が決まったコリンチャンス。遠路はるばるゴイアニアに駆けつけたコリンチャーノは最悪の結果に顔を覆う。
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