Copa NISSAN Sudamericana 2007 〜 コッパ・スダメリカーナ 2007 〜 リカルド・シシリアーノが大活躍! ミジョナリオスが準決勝進出。
準々決勝 2nd.Leg
ミジョナリオス 2-0 サンパウロ コッパ・スダメリカーナは、10月24日に各地で準々決勝 の 2nd.Leg が行われた。コロンビアはボゴタのエスターディオ・エル・カンピンで行われた ミジョナリオス×サンパウロ は、MFリカルド・シシリアーノの2ゴールでミジョナリオスが勝利。2試合合計 3-0 とサンパウロを完封して準決勝進出を果たした。 試合は、互いに慎重な試合運びをしたため前半に決定機はほとんど生まれず、ホームのミジョナリオスが43分にMFラファエル・ロバージョのドリブル突破からシュートに持ち込んだシーン以外に、ゴールを予感させる場面はなかった。 両者が勝負をかけて挑んだ後半は、前半とは一変してボールが激しく動く。最初に仕掛けたミジョナリオスはMFリカルド・シシリアーノのミドルシュートで相手ゴールを脅かした。サンパウロも61分にFWダゴベルトのシュートで決定機をつくった。緊迫した試合が動いたのは77分。左サイドに開いたFWエストラーダが中央にあげたクロスにMFシシリアーノが反応。ペナルティエリアの誰もいないところに走り込むと、ノートラップで右足を振り抜いた。左右に振られたGKホジェーリオ・セーニはこのシュートに反応できず、ミジョナリオスが先制した。 残り12分足らずで3点が必要になったサンパウロは、前線に人数をかけて猛攻をしかける。だが、前がかりになったことが裏目に出てしまった。82分、守備を固めて相手の猛攻を跳ね返し続けたミジョナリオスは、自陣でボールを受けたFWエストラーダが振り向き様にスルーパスを供給。これに反応したMFシシリアーノの位置は一瞬オフサイドであるかに思われたが、GKセーニを除いたサンパウロの選手が全員センターラインを越えて相手陣内にいたため、シシリアーノにオフサイドの判定は下らなかった。ドリブルで独走したMFシシリアーノは、GKホジェーリオ・セーニの位置を見ながらシュート。ボールはGKセーニの右をすり抜けてゴールに吸い込まれた。このゴールが決勝点となり、ミジョナリオスが準決勝進出を決めた。 敵地で 1st.Leg を制していたミジョナリオスの試合運びは慎重だったが、シュート数ではサンパウロを圧倒。とりわけ攻撃における連携の良さが際立っていた。1点目のシーンで見られた、ピッチを広く使って動くFWエストラーダに、ゴール前でおとりになるFWビジャグラ、この2トップの動きを利用して無人のスペースに飛び出したMFシシリアーノを加えた3人のコンビネーションには、サンパウロ守備陣を崩すに足るクリエイティビティがあった。強豪のサンパウロ相手に無失点で切り抜けたことで自信を深めた選手たち。ミジョナリオスの快進撃には、十分期待できる。 一方サンパウロは明らかな"力負け"。前後半を通して相手の守備を崩しきれなかった。特筆すべきはクロスなどハイボールやフィードに対して空中で競り負けるシーンが多かった点だ。空中で競り負ければ、マイボールにできないし、攻撃の幅も狭くなる。サンパウロの前線で高身長の選手はFWアロイージオぐらい。レアンドロ、ダゴベルト、ジエーゴ・タルデッリは身長は高くない。優勝候補と目されたサンパウロは、意外な形でミジョナリオスに弱点を突かれてしまった格好だ。 写真; この試合の全得点を叩き出し、歓喜の雄叫びをあげるMFリカルド・シシリアーノ ( ミジョナリオス ) 。
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