Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 迷走続くコリンチャンス、終了間際に追いつきエンパテ。
第35節 コリンチャンス 2-2 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は11月3日〜4日に第35節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×アトレチコ・パラナエンセ は、試合終了間際にゴールを決めたコリンチャンスが、敗色濃厚の試合を引き分けに持ち込んだ。この結果、コリンチャンスは16位に浮上。とりあえず降格圏内から脱した。 試合は開始3分、コリンチャンスのセットプレイからゴールが生まれた。ミドルレンジでフリーキックを得ると、DFファービオ・フェヘイラが右足でシュート。GKビアファーラの両手を弾いてクロスバーに当たり、跳ね返ったボールをDFベトンが体ごとゴールに押し込んだ。 1-0 で迎えた後半はアトレチコ・パラナエンセが盛り返す。52分、右サイドからのフリーキックにDFダニーロが頭でねじ込み同点に追いつくと、相手の厚い攻撃に耐えて迎えた84分に逆転。右サイドでボールをキープしたMFネチーニョがあげたクロスに、FWアレックス・ミネイロ ( 元鹿島アントラーズ ) がニアに飛びこみ、頭でボールを叩きつけてネットを揺らせた。 アトレチコ・パラナエンセの1点リードで試合は90分を経過。ロスタイムは4分あったが、コリンチャンスには敗色のムードが漂いつつあった。しかし試合はこのままで終わらなかった。92分、ペナルティエリアの右側でボールをトラップしたFWアルセが、フェイントで相手との間合いをとりながらグラウンダーのクロスを供給。FWフィナッズィがこれに右足で合わせ、コリンチャンスは瀬戸際で勝ち点1を手に入れた。 MSI のマネーロンダリングに関する訴訟やFWニウマールの古巣復帰に絡む報道など、ピッチ外での話題が目立つ今季のコリンチャンスは、ピッチ内では低迷。シーズン終盤を迎えている今も浮上できずにいる。この日順位をひとつ上げて降格圏内を脱したが、残留するか否かはまだ先の話だ。予断を許さない状況は最終節まで続くだろう。 一方アトレチコ・パラナエンセは、すでに1部残留を確定しており、残り3試合での目標はスダメリカーナ出場権獲得に絞られている。リベルタドーレスの決勝まで駒を進めた2年前とはだいぶ顔ぶれが変わった同クラブ。シーズン途中にFWデニス・マルケスの大宮アルディージャ移籍もあったが、FWアレックス・ミネイロが彼以上の活躍をみせて中位に留まっている。次節スポルチを叩けば、目標にもだいぶ近づく。 写真右上; 立ち上がりの3分、右足でシュートを突き刺したDFベトン ( コリンチャンス ) は、勢いで体ごとゴールに。 写真左下; 後半ロスタイムにチームを救う同点ゴールを決めたFWフィナッズィ ( コリンチャンス ) 。
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