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Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜

サンパウロ、11月を迎える前にブラジレイロン連覇!
第34節 サンパウロ 3-0 アメリカRN

 ブラジル全国選手権は10月31日〜11月1日に第34節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×アメリカRN は、サンパウロが3点差をつけて快勝した。この結果サンパウロのシーズン1位が確定。サンパウロは11月を迎える前にブラジレイロンの連覇を果たした。

 試合は、立ち上がりからサンパウロが攻勢に出る。6分にMFエルナーネスが右サイドから中央に切れ込みサイドネットを揺らすシュートで攻撃の口火を切ると、14分にはFWアロイージオがゴールポストをかすめるシュートを放ち、18分にはFWダゴベルトが裏に抜け出してシュート。いずれもゴールに嫌われたが、サンパウロはボールを支配し続けた。そして38分、中盤でパスをつなぐとMFエルナーネスがミドルシュートをゴールに突き刺して、サンパウロが先制した。
 後半もサンパウロのペースは揺るがない。49分、MFジョルジ・ワグネールの右コーナーキックをDFミランダが頭で合わせてリードを2点とすると、76分には左から右サイドに流れたクロスをMFソウザが持ち直し、ゴール前に丁寧なクロスを供給。これにFWダゴベルトが頭で合わせてトドメの3点目を奪った。スコア、内容ともにサンパウロの快勝といえる90分であった。

 昨年に続いてブラジル全国選手権で優勝。シーズン途中にMFジョズエ ( ブラジル代表 ) を放出しながらもサンパウロが連覇を果たした要因は複数ある。MFエルナーネスの成長、加入したFWダゴベルトの活躍など挙げればキリがない。が、何よりもムリシ・ハマーリョ監督のチーム作りによるところが最も大きいとみるのが妥当なところであろう。
 一昨年にインテルナシオナウを世界一に導いたムリシは、サンパウロでも"移籍1年目"からその手腕を発揮。いきなりブラジレイロンを制したことで一気に脚光を浴び、一躍名将の仲間入りを果たした。選手やサポーターへの気配りなど人格者としても知られるムリシ・ハマーリョは試合後、「頑張ったのは選手だから、私でなく選手を褒めてあげてほしい。控え選手も含めてね」と述べ、全力で戦った選手たちをねぎらった。そのムリシ・ハマーリョには欧州のクラブチームから複数のオファーが届いているとのことだが、サンパウロは簡単に同氏を手放すことはなかろう。ムリシ政権で連覇したサンパウロに、故テレ・サンターナ政権以来の黄金時代が到来したと捉える人は決して少なくはない。

 写真右上; 今季はぶっちぎりの優勝。見事連覇を達成したサンパウロの表彰シーン。優勝トロフィーを手に感情を爆発させているのはGKホジェーリオ・セーニ。
 写真左上; 38分に先制ゴールを決めたMFエルナーネス ( サンパウロ ) 。今季は献身的なプレイと豊富な運動量で、ジョズエの抜けた穴をしっかりと埋めた。
 写真右下; 優勝を決定づける決勝ゴールを頭で決めて喜ぶFWダゴベルト ( サンパウロ ) 。犬扱いされていたアトレチコ・パラナエンセ在籍時とは対照的に、サンパウロでは何度も彼の明るい笑顔を見ることができる。


ブラジル全国選手権 2007 第34節 (31/10/2007)
サンパウロ 3-0 アメリカRN
ホジェーリオ・セーニ GK セルブーロ
アンドレ・ジーアス
ブレーノ
( ダニーロ・シウバ )
ミランダ
ジュニオール
( ソウザ )
DF カルロス・エドゥアルド
ホビソン
ホジェーリオ
トニー
エルナーネス
ヒシャリソン
ジョルジ・ワグネール
レアンドロ
MF マルキーニョス・モッソーロ
ジョエリアン
( バスコンセーロス )
レアンドロ・セーナ
( ワシントン )
( レオ・パペウ )
ベルジ
ダゴベルト
アロイージオ
( ボルジェス )
FW ジェオバーニ
ネイ・サントス
エルナーネス 38
ミランダ 49
ダゴベルト 76
ゴール
イエロー
カード
ホビソン
ムリシ・ハマーリョ 監督 パウロ・モローニ
主審; ロウリーバウ・ジーアス・リーマ・フィーリョ
スタジアム; モルンビー ( サンパウロ )
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