Eliminatorias 2010 〜FIFAワールドカップ2010南米予選〜 季節はずれのリオのカーニバル。セレソン、マラカナンでゴール量産!
第2節 ブラジル 5-0 エクアドル
2010年に南アフリカ共和国で開催される予定のワールドカップ南米予選は、10月16〜17日に各国で第2節が行われた。ブラジルはリオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた ブラジル×エクアドル は、ブラジルが大量5得点で圧勝した。
85,000人以上の観衆が詰めかけたマラカナンでの一戦。試合は、ブラジルのワンサイドゲームになった。ブラジルは9分にFWホビーニョが狭いところから強引にシュートを放つと、14分には左に流れたFWバグネール・ラブがGKビテーリを引きつけてシュート。いずれも枠には飛ばなかったが、ブラジルは序盤から相手を圧倒した。スコアボードが動いたのは18分。右サイドを深くえぐったDFマイコンの折り返しにFWバグネール・ラブが右足で合わせて先制。ブラジルはその後もFWホビーニョのシュートやMFホナウジーニョのフリーキックなどで何度も決定機をつくった。 後半もブラジルのペースは変わらず、MFホナウジーニョが再度フリーキックで相手ゴールを脅かし、流れの中からも立て続けにチャンスメイクを繰り返す。そして迎えた72分、MFカカーのミドルシュートをMFホナウジーニョが左足に軽く当てると、軌道が変わってGKビテーリの逆に転がりゴール。77分には相手のクリアしたボールをMFカカーが右足でゴール隅に突き刺して 3-0 と突き放した。ブラジルはその後さらに2点を追加。エクアドルを完膚なきまでに叩きのめした。 先の第1節でスコアレスドローに終わり、アルゼンチンのメディアによるバッシングまで受けたブラジルは、大勝によってそれら雑音をかき消した。大観衆を味方につけたセレソンは、前節とはまるで別のチーム。ゴールショーを目の当たりにしたスタンドはお祭り騒ぎになっていた。内弁慶と揶揄する向きもあろうが、とにかく勝利が義務づけられた試合で大勝したことで嫌な流れを断ち切れたのは事実だ。得失点差+5のアドバンテージを以て2位に浮上したブラジル。さすがにこの翌日のアルゼンチンではセレソンを批判する記事はほとんど見られなかった。 一方エクアドルの低調ぶりは深刻だ。ホームでの初戦を落とした精神的なダメージは深く、この日は試合をつくれず大敗。85分にはGKビテーリがプロとは思えないキャッチミスで相手に5点目を献上するなど、見るに耐えないシーンまで飛び出した。スタートダッシュに失敗したエクアドルは勝ち点0で単独最下位に。来月に行われる第3節までに浮上のきっかけをつかむことができるのか。今のままでは心配でならない。
写真右上; コッパ・アメリカ以降スタメンに定着したFWバグネール・ラブ ( ブラジル ) は18分、チームに先制ゴールをもたらした。
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