Eliminatorias 2010 〜FIFAワールドカップ2010南米予選〜 ドライブシュート炸裂! ベネズエラ、大きな大きな開幕白星。
第1節 エクアドル 0-1 ベネズエラ
2010年に南アフリカ共和国で開催される予定のワールドカップ南米予選は、2007年10月13日に開幕。10月13〜14日に各国で第1節が行われた。エクアドルは首都キトのエスターディオ・オリンピコで行われた エクアドル×ベネズエラ は、68分に先制したベネズエラがリードを守りきり、敵地での初戦を白星で飾った。
試合は、ホームのエクアドルが開始1分にMFクリスティアン・ラーラのシュートで攻撃の口火を切ればベネズエラも負けじと反撃。前半の主導権はややエクアドルにあったが、チャンスの数で見ればほぼ五分と言っていい内容だった。 後半、エクアドルは58分にMFアントーニオ・バレンシアのシュートがFWカルロス・テノーリオの足に当たったが、ボールは惜しくも枠外に逸れる。チャンスを逃したエクアドルに対しベネズエラは68分に先制。センターサークルに程近い位置で得た直接フリーキックを、DFホセ・マヌエル・レイがロングシュート。思いきり振り抜いた右足のインステップでとらえたボールはエクアドルの壁のはるか上を超えると、キャプテン翼のドライブシュートのように鋭く変化して、ゴールマウスに吸い込まれた。GKダニエル・ビテーリの伸ばした手も及ばなかった。このゴールで先制したベネズエラが、勝ち点3を獲得した。 前回のW杯ドイツ予選ではホームで一度も負けなかったエクアドルにとって、この結果は大きな誤算だ。それは、高地キトで確かな勝ち点を計算していたであろうエクアドルの国民にとっても同じことだ。重要なW杯予選の初戦、それも格下のベネズエラを相手に敗れてしまった。タイムアップの笛が鳴り響いた瞬間、スタンドからどよめきとブーイングが轟いたことは、想像に難くない。 一方前回の予選で9位と低迷したベネズエラにとっては、この勝利は未来につながる大きな1勝となった。近年はチーム力が成長しているとの報道もあるが、南米大陸で強豪と言えるほどの力はもちろんない。リカルド・パエス監督は「アウェイでの勝ち点は合計で5以上取れれば御の字だ」と語ったそうだが、ベネズエラは開幕節の時点でいきなり"アウェイでの勝ち点"を3も獲得したのだ。南米大陸のサッカー不毛の地として、サッカーよりも野球が盛んとされるベネズエラの、ワールドカップ初出場の可能性やいかに?
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