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Eliminatorias 2010 〜FIFAワールドカップ2010南米予選〜

セレソン無得点…。ホナウジーニョは逆境を打開できるか?!
第1節 コロンビア 0-0 ブラジル

 2010年に南アフリカ共和国で開催される予定のワールドカップ南米予選は、2007年10月13日に開幕。10月13〜14日に各国で第1節が行われた。コロンビアはボゴタのエスターディオ・エル・カンピンで行われた コロンビア×ブラジル は、互いにゴールを奪えずスコアレスドローに終わった。

 ボゴタを襲った豪雨の影響で予定から45分遅れて始まった試合は、慎重な立ち上がりで幕を開ける。攻撃の形をつくっていったコロンビアは、14分にFWレンテリーアのシュートで決定機をつくる。そして20分、ペナルティエリアでDFジウベルトがボールに手を当てたが、主審はジウベルトのハンドを黙殺。これに罵声を交えて猛抗議をしたホルヘ・ルイス・ピントが審判への侮辱により一発退場。コロンビアは残り70分を指揮官不在で進めることになった。
 しかしそれでも数多くの決定機を作ったのはコロンビアで、とりわけファルカオとレンテリーアの前線が積極的にブラジルの最終ラインを崩しにかかっていった。ブラジルもゴールを狙うが、ともにゴールを奪えず前半を終了。0-0 で後半に突入した。
 ところが後半、ブラジルはMFカカーとMFホナウジーニョが徹底マークに遭いつぶされる場面が目立った。両選手に仕事をさせぬよう試合前に指示を出していたピント監督 ( すでに退場済み ) の術中にハマったブラジルにゴールは遠く無得点に終わった。コロンビアは攻めながら無得点に終わったが、ブラジルを相手に価値ある勝ち点1をもぎとった。

 前回の予選では最後の最後でプレイオフの出場権も逃したコロンビア。この開幕戦を前にピント監督は「勝ち点の奪取」を至上命題に掲げていた。引き分けでもいいから勝ち点をとれ、という意味であるが、同監督の途中退席もありながら選手たちはミッションを全う。ブラジルを相手に勝ち点1を獲得した。引き分けには2つの意味がある。ひとつは自分たちが勝ち点1を得られる点。そしてもうひとつは、対戦相手に勝ち点3を与えないという点だ。勝ったわけではないが、ブラジルに勝ち点3を与えなかったことは予選を戦い抜く上で大きなポイントになる。試合終了後、ピッチで抱き合うイレブンは、その意味を正確に理解していた。

 一方ブラジルにとって、敵地とはいえ勝てなかったことは恥に等しい結果だ。監督就任当初からドゥンガの目指すサッカーを不安視する声は多い。コッパ・アメリカの優勝で一時的に批判も沈静化に向かってはいたが、この引き分けを契機にブラジル国内では早くも"ドゥンガ叩き"が再開されたという。また、依然調子の上がらないホナウジーニョ・ガウーショへの辛口批評も数多くある。理想的なスタートダッシュを切れなかったセレソン。ドゥンガ政権を維持するためにも、一刻も早いホナウジーニョの完全復活が待たれる。

 写真右上; 引き分けを喜び合うコロンビア代表の選手たちを尻目にうつむいてピッチを退くFWホナウジーニョ・ガウーショ ( ブラジル / 右 )。
 写真左下; 厳しいマークに何度も苦しめられたMFカカー ( ブラジル / 左 )。


FIFAワールドカップ2010南米予選 第1節 (14/10/2007)
コロンビア 0-0 ブラジル
アグスティン・フリオ GK ジュリオ・セーザル
カミロ・スーニガ
アキバルド・モスケーラ
ワルテル・モレーノ
エスティベン・ベレス
DF マイコン
ルッシオ
ファン
ジウベルト
カルロス・サンチェス
ホセ・アマージャ
ダビ・フェレイラ
( アルド・ラミレス )
ハイメ・カストリジョン
( フレディー・グリサレス )
MF ジウベルト・シウバ
ミネイロ
カカー
( アフォンソ・アウベス )
ホナウジーニョ・ガウーショ
レンテリーア
ラダーメル・ファルカオ・ガルシア
( エディソン・ペレア )
FW ホビーニョ
( ジュリオ・バチスタ )
バグネール・ラブ
( ジョズエ )
ゴール
エディソン・ペレア イエロー
カード
ルッシオ
カカー
ジュリオ・セーザル
ホルヘ・ルイス・ピント
ホルヘ・ルイス・ピント 監督 ドゥンガ
主審; カルロス・アマリージャ ( パラグアイ )
スタジアム; エスターディオ・エル・カンピン ( ボゴタ )
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