Eliminatorias 2010 〜FIFAワールドカップ2010南米予選〜 大将は健在。リケルメの2発でアルヘン白星スタート!
第1節 アルゼンチン 2-0 チリ
2010年に南アフリカ共和国で開催される予定のワールドカップ南米予選は、2007年10月13日に開幕。10月13〜14日に各国で第1節が行われた。アルゼンチンは首都ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた アルゼンチン×チリ は、MFファン・ロマン・リケルメのフリーキック2発でアルゼンチンが勝利をおさめた。
サポーターの大声援に包まれて始まった試合で、大将リケルメが魅せた。最初にシュートを放ったのはコロンビアのMFアルトゥーロ・ビダル ( コロンビア ) だったが、アルゼンチンは7分にMFリケルメのシュートで反撃。以降は両軍による中盤の攻防が目立った。ホームで負けるわけにいかないアルゼンチンは、退いて守るチリの最終ラインを崩しきれずにいたが、27分にMFリケルメが均衡を破った。ペナルティエリアの手前で得たフリーキックをMFリケルメが右足でファーに決めてアルゼンチンが先制。アルゼンチンは前半ロスタイムにも再びMFリケルメがフリーキックを直接決めて 2-0 と突き放した。 後半はアルゼンチンが試合の主導権を握り、60分にはFWメッシ、61分にはFWテベスがそれぞれゴールを狙った。追加点はあげられなかったが、アルゼンチンは力の差を見せつける勝利で、順当に勝ち点3を獲得した。 リーベルのホームグラウンド、エル・モニュメンタルで予選の開幕を迎えたアルゼンチンに勝利をもたらしたリケルメは、所属するビジャレアルでは試合に出ていない。それでも、招集したバシーレ監督の期待以上の働きで代表に白星を与えた。ビジャレアルで試合に出られていないリケルメは、負傷の心配こそないがコンディションの調整は他の選手よりも難しいはず。しかし、そんな苦境も何のその。信頼してくれる監督の下で試合に出れば、この男は必ずと言っていいほど結果を残す。試合後「リケルメはファンタジーの塊だ」と称賛したバシーレ監督は、今後も彼を不動の10番として起用していくだろう。 一方 3-4-3 の布陣で臨んだチリは、高い位置でボールを奪ってのカウンターに勝負をかけていたが、その目論見は失敗。放ったシュートも4本とふるわず、3トップも相手に押さえこまれてしまった。頼みのFWウンベルト・スアーソのシュート数がミドルレンジからの2本だけでは、チリに勝ち目はない。ベテランのFWマルセーロ・サラスを投入しても流れを引き寄せるには至らず、チリにとってこの予選は多難な船出となった。 写真; 所属チームでは出場していないMFファン・ロマン・リケルメ ( アルゼンチン ) だが、代表では獅子奮迅の大活躍。改めて存在感を大きさを見せつけた。
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