Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 頂上決戦を制したサンパウロ。早くも優勝に王手!
第32節 サンパウロ 1-0 クルゼイロ
ブラジル全国選手権は10月20〜21日に第32節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×クルゼイロ は、MFジョルジ・ワグネールのゴールでサンパウロが辛くも勝利。この結果、2位との勝ち点差を13としたサンパウロは、早ければ次節にも優勝する公算が高まった。 試合は、MFジョルジ・ワグネールのミドルシュートでサンパウロが攻撃の口火を切ると、GKホジェーリオ・セーニの直接フリーキックにFWダゴベルトのシュートと、サンパウロが積極的に攻めていく。対するクルゼイロもFWホニーのシュートを初め、MFレアンドロ・ドミンゲスがミドルレンジからのシュートでゴールを狙う場面が複数回見られ、モルンビーのピッチでは白熱の攻防が繰り広げられた。前半にゴールは生まれなかったが、観客にとっては見応え充分の45分間であった。 ゴールが決まりそうで決まらない中、試合は後半に動いた。69分、左に開いたFWレアンドロがドリブルで前進しながらボールをキープし、ディフェンダー3人の注意をひきつけると、上がってきたMFジョルジ・ワグネールにパス。MFジョルジ・ワグネールは左足で合わせて、ボールをゴールに押し込んだ。このゴールで先制したサンパウロが、接戦をものにした。 おそらく、今季のブラジレイロンを語る上で欠かせないであろう重要な一戦。首位を独走中のサンパウロにとって、この勝利は非常に大きな意味をもつ。この時点まで2位だったクルゼイロを破ったことで、替わって2位に浮上したパウメイラスとの勝ち点差が優勝の目安になった。そのパウメイラスとの勝ち点差は13。次節サンパウロが勝って、パウメイラスとクルゼイロがともに敗れれば、その時点でサンパウロのリーグ優勝が決定する。仮に次節で決まらなくとも、サンパウロの優勝はいずれ決まるとみていい。 一方、単独2位で首位を追走していたクルゼイロにとっては痛すぎる敗戦だ。シーズンを通して好調を維持し、2003年以来4年ぶりの覇権奪還を目指していただけに、ここでサンパウロとの勝ち点差を縮められなかったことで優勝の可能性は非常に低くなった。残り6試合、クルゼイロはパウメイラスに譲った2位の座を奪い返すことを目標にしたほうがいいだろう。 写真; 69分に値千金の決勝ゴールを奪い、シャツをくわえて喜ぶMFジョルジ・ワグネール ( サンパウロ ) 。
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