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Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜

ダンゴ状態のブラジレイロン。 バスコがクラシコを制す。
第31節 バスコ・ダ・ガマ 2-1 ボタフォゴ

 ブラジル全国選手権は10月12〜14日に第31節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ」 バスコ・ダ・ガマ×ボタフォゴ は、DFジョルジ・ルイスのゴールで終盤に勝ち越したバスコがクラシコを制した。この勝利でバスコは12位から7位に急浮上した。

 試合は、開始直後に速攻を仕掛けたバスコが8分に先制。細かいパスをつないで相手を揺さぶると、MFダリオ・コンカのパスを受けたMFペルジゴンがゴールを背にスルーパス。FWマルセリーニョが最終ラインの裏へと飛び出してゴール前に折り返したボールを、FWレアンドロ・アマラウがゴールに押し込んだ。早い時間に先制したバスコは、以後も2トップを起点に積極的な攻撃を見せる。一方ボタフォゴは攻められ続けたボタフォゴは、22分にMFルッシオ・フラービオのシュートが左右のゴールポストにそれぞれ当たって跳ね返る不運によりゴール成らず。38分にはかつてバスコに在籍していたMFコウチーニョが狭いところをドリブルで崩してシュートするも、GKシウビオ・ルイスに阻まれた。

 後半はボタフォゴにも攻撃の機会が増えて一進一退の攻防に。迎えた74分、ボタフォゴは後方からのフィードをトラップしたFWドドーが前進すると、後方から走り込んできたFWヘイナウドにスルーパス。FWヘイナウドの左足のシュートはGKシウビオ・ルイスの手を弾いてゴールに吸い込まれた。
 追いつかれたバスコは、83分にFWドドーの左足を後ろから削ったMFアマラウに2枚目のイエローカードが出て退場。試合の流れはボタフォゴに傾いたかに思われた。だが、バスコはセットプレイから2点目をもぎ取る。86分、MFアンドラージのフリーキックをDFジョルジ・ルイスが頭でゴールに突き刺した。バスコはその後も2人目の退場者を出したが、1点差を守りきって勝利した。

 コッパ・スダメリカーナでも勝ち残っているバスコにとって決して楽な試合ではなかったが、退場者を2人出しても結果を残したことを素直に評価したい。
 現在のブラジレイロンでは、7位バスコから17位コリンチャンスまでの11チームが勝ち点差5の中にひしめく"ダンゴ状態"。勝ち点を重ねれば順位も跳ね上がるしスダメリカーナ出場の権利を得られる。しかし、連敗でもしようものならあっという間に2部降格の圏内に突入するかもしれない恐怖もある。その渦中にあるチームにとって勝ち点3ほど嬉しいものはないのである。

 一方ボタフォゴは、リーグ上半期では首位争いをしていたのが今は昔。彼らもまた"ダンゴ状態"の大混戦に巻き込まれており、負けが混めば非常事態に陥る。この試合ではラフプレイも目立ったが、終盤に傾きかけた流れをつかみきれなかったボタフォゴ。気がつけば、17位コリンチャンスとの勝ち点差は4だ。予断を許さない状況から逃れられるのはいつになるのか。

 写真右上; 立ち上がりの8分に先制ゴールを決めたFWレアンドロ・アマラウ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
 写真左下; プレイ中に脱げたスパイクを履き直すFWドドー ( ボタフォゴ / 元大分トリニータ ) 。チームの同点ゴールをアシストした。


ブラジル全国選手権 2007 第31節 (13/10/2007)
バスコ・ダ・ガマ 2-1 ボタフォゴ
シウビオ・ルイス GK ジュリオ・セーザル
ビウソン
( アンドラージ )
ジュリオ・サントス
ジョルジ・ルイス
ワグネール・ジーニス
DF ヘナット・シウバ
アレックス
ルシアーノ・アウメイダ
( チアーゴ・マリン )
ジョイウソン
アマラウ
ペルジゴン
ダリオ・コンカ
( エニウトン )
エドゥアルド
( ギリェルメ )
MF コウチーニョ
( アレッサンドロ )
レアンドロ・ゲヘイロ
ルッシオ・フラービオ
ゼ・ホベルト
レアンドロ・アマラウ
マルセリーニョ
FW ジョルジ・エンリーキ
( ヘイナウド )
ドドー
レアンドロ・アマラウ 08
ジョルジ・ルイス 86
ゴール 74 ヘイナウド
マルセリーニョ
アマラウ
エドゥアルド
ペルジゴン
ギリェルメ
イエロー
カード
ルシアーノ・アウメイダ
アレックス
コウチーニョ
ジョイウソン
チアーゴ・マリン
アマラウ
エニウトン
レッド
カード
セウソ・ホッシ 監督 クッカ
主審; ペリシエス・バッソウ・ペガード・コルテス
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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