Primera Liga Argentina 2007/2008 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 赤い襷のフェスタ。 エル・スーペルクラシコはリーベルの完勝!
前期 第13節 リーベル・プレート 2-0 ボカ・ジュニオールス
アルゼンチン1部リーグは、10月5〜7日に前期リーグの第13節が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた「エル・スーペルクラシコ」 リーベル・プレート×ボカ・ジュニオールス は、好調FWファルカオのゴールなどでリーベルが宿敵を退け、勝ち点3を獲得した。 リーベルプラテンセの大声援が轟く中で始まった試合は、FWファルカオのシュートで攻撃の口火を切ったリーベルがリズムをつくっていく。試合が動いたのは24分。右コーナーキックを得たリーベルは、ショートコーナーからFWオルテガが反転してクロス。FWファルカオが頭で合わせたシュートはクロスバーを直撃したが、ボカのクリアを中盤で拾ったMFアウグスト・フェルナンデスが左でフリーになっていたMFフェルナンド・ベルッキめがけてクロスを供給。ベルッキはこのクロスをトラップせず右足で中央に軽く折り返し、最後はFWファルカオが左足のボレーでゴールネットに突き刺した。あたかもテレビゲームでも見ているかのような、鮮やかなダイレクトプレイから生まれた美しいゴールに、スタンドからは凄まじい歓声がこだました。 先制したリーベルは、29分にはFWオルテガが直接フリーキックでゴールを狙うなどその後も見せ場をつくった。そして迎えた31分、FWオルテガのスルーパスに反応して前進したMFブオナノッテが、ペナルティエリア内でDFガブリエル・パレッタのスライディングを受けて転倒。主審はDFパレッタにイエローカードを突きつけてリーベルにPKを与えた。 このPKを任されたFWオルテガはフェイントを入れてGKカランタの左側を狙ったが、GKカランタはコースを見極めてボールをパンチング。ところが、線審が「オルテガが蹴る前にカランタは3歩前に飛び出した」として、リーベルにPKのやり直しを指示した。この判定を不服としたボカのイレブンは線審に詰め寄って猛抗議するも判定は覆らず。オルテガはやり直しとなったPKを今度はフェイントを入れず冷静に決めてゴールゲット。リーベルがリードを2点に広げた。 後半のリーベルには追加点をとろうとする意識こそなかったものの、守備を固めてボカの反撃をことごとく潰していく。前半ロスタイムにMFバネーガを2度目の警告で欠き、一人少ないボカは思うように攻撃をつくれず、次第に苛立ちラフプレイを連発。シュートらしいシュートも3本と元気なく敗れた。 先のコッパ・スダメリカーナでボタフォゴを相手に大逆転勝利をおさめるなどここにきて調子を上げているリーベルが、エル・モニュメンタルでの重要な一戦で価値ある勝ち点3を獲得した。コロンビア人FWファルカオはゴールシーン以外でも何度かスタンドを湧かせるシュートを放ち、オルテガは前線や中盤を精力的に動き回って攻撃にアクセントをつけていた。目立たないところではMFブオナノッテの動きが冴えており、ボランチと最終ラインの連携も円滑にできていた。この前期はすでに4敗を喫してはいるが、首位インデペンディエンテとの勝ち点差は6。まだ優勝争いをする権利は残っている。 一方敗れたボカは、リーベルの戦略にハマり沈黙。パラシオ&パレルモの2トップは徹底マークに苦しみ、シュートも打たせてもらえなかった。サイド攻撃もシュートに結びつけられず、完敗を喫したボカは2位の座もラヌースに奪われて3位に転落。最近調子に波があるのが、少し気になる。
写真右上; 左足のボレーシュートでチームに先制点をもたらし、同僚と抱き合いながら雄叫びをあげるFWラダーメル・ファルカオ・ガルシア ( リーベル / 左 ) 。両手を広げているのはMFフェルナンド・ベルッキ。その後ろはMFディエゴ・ブオナノッテ。
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