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Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜

開始3分で命運決す。数的優位のメキシコ、ゴール量産でベスト4へ。
準々決勝 メキシコ 6-0 パラグアイ

 コッパ・アメリカはベネズエラのマトゥリンで準々決勝の試合が行われた。エスターディオ・モヌメンタルで行われた メキシコ×パラグアイ は、開始早々数的優位に立ったメキシコが6ゴールと爆発し、順当にベスト4を決めた。

 試合の行方を左右したのは、開始早々の3分だった。中途半端な味方のバックパスに慌てて飛び出したGKアルド・ボバディージャがスライディングによるクリアに失敗。さらに、ペナルティエリアでFWネリ・カスティージョの足を故意に払ったとして一発退場に処せられた。パラグアイは執拗に抗議したが判定は覆らず。守護神を失ったパラグアイは、攻撃的センスの高いMFホナタン・サンターナ ( 元リーベル ) に代えてGKサジャスを投入したが、このPKはFWネリ・カスティージョに決められ、パラグアイは序盤から苦況に立たされた。この時点でほぼ勝負は決していた。
 その後はメキシコがボールを支配。27分には一本の縦パスから最後はMFトラードが右足でシュートを決めて追加点を奪うと、39分にはゴール前でフリーになったFWカスティージョがシュートを決めて突き放した。

 後半はパラグアイが大逆転を狙って果敢に攻め込むも、メキシコは堅い守備で失点を阻むと、79分にFWフェルナンド・エンリケ・アルセがペナルティエリアの手前からドライブシュートをファーサイドネットに突き刺して 4-0 。さらに86分にはFWクアウテモ・ブランコがPKを決め、後半ロスタイムにはMFオマール・ブラーボもゴールゲット。メキシコが大勝した。

 メキシコは開始早々優位に立ったが、仮に相手キーパーの退場がなくともおそらく勝てていたであろう。日頃からレベルの高いメキシコで活躍する選手が集い、そのレベルの高さはリベルタドーレスやスダメリカーナ、はたまたワールドカップでもすでに証明済み。この大会でも、彼らはその実力を惜しみなく発揮している。注目度の高いFWネリ・カスティージョはブラジル戦でのゴールで自信をつけており、真剣勝負の舞台でもその動きは溌剌としている。また、グアルダード、トラードらを擁する中盤の制圧力にも現地では非常に高い評価を受けている。
 試合後、バルセロナ所属のDFラファエル・マルケスは「次のアルゼンチン戦は山場だけど、100%の力を出せば決して勝てない相手でもないと思う。是非優勝を目指したい」と強い意気込みを述べている。マルケスの抱く思いは他の選手も同じ。メキシコはただ、優勝に向かって突き進むのみだ。

 対するパラグアイは、序盤に中盤を一人削らざるをえなくなったことで苦しい戦いを強いられてしまった。シュートを10本以上放ったが、いずれも空砲。相手の守備が冴えていたことを言い訳にしたとしても、無得点での大敗は痛恨の極みであろう。パラグアイ国内ではボバディージャへのバッシングが巻き起こっているが、敗因はボバディージャだけではない。仮に11人で戦ったとしても、おそらく勝つのは難しかったはずだ。

 写真; 6-0 の大勝に笑顔がこぼれるDFラファエル・マルケス ( メキシコ / 左 ) 。


コッパ・アメリカ 2007 準々決勝 (08/06/2007)
メキシコ 6-0 パラグアイ
オスワルド・サンチェス GK アルド・ボバディージャ
ジョニー・マガジョン
イスラエル・カストロ
ラファエル・マルケス
ファウスト・ピント
DF ダリオ・ベロン
( エンリケ・ベーラ )
フリオ・セーサル・カセレス
パウロ・ダ・シルバ
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
ヘラルド・トラード
ハイメ・コレーア
アンドレス・グアルダード
フェルナンド・エンリケ・アルセ
( クラウテモ・ブランコ )
MF カルロス・ボネ
エドガル・バレット
クリスティアン・リベーロス
ホナタン・サンターナ
( ホエル・サジャス )
ファン・カルロス・カッチョ
( オマール・ブラーボ )
ネリ・カスティージョ
( アドルフォ・バウティスタ )
FW オスカル・レネ・カルドーソ
( サルバドール・カバーニャス )
ロケ・サンタクルス
ネリ・カスティージョ 06
ヘラルド・トラード 27
ネリ・カスティージョ 39
フェルナンド・エンリケ・アルセ 79
クアウテモ・ブランコ 86
オマール・ブラーボ 90
ゴール
ジョニー・マガジョン イエロー
カード
エドガル・バレット
レッド
カード
アルド・ボバディージャ
ウーゴ・サンチェス 監督 ヘラルド・マルティーノ
主審; セルヒオ・ペッソッタ ( アルゼンチン )
スタジアム; エスターディオ・モヌメンタル ( マトゥリン )
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