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Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜

お得意様チリからまたもゴールラッシュ! セレソン、ようやく本領発揮?!
準々決勝 ブラジル 6-1 チリ

 コッパ・アメリカはベネズエラのプエルト・ラ・クルスで準々決勝の試合が行われた。ホセ・アンソアーテキで行われた ブラジル×チリ は、序盤から圧倒したブラジルが6点を叩き出して大勝。準々決勝に駒を進めた。

 試合は、立ち上がりからブラジルがチリを圧倒。7分にFWバグネール・ラブが左足でミドルシュートを放つと、10分にはMFジュリオ・バチスタ、MFジョズエとつないだボールを最後はFWバグネール・ラブが切り返してシュート。いずれも枠には飛ばなかったが、バグネール・ラブの積極的なプレイでブラジルがリズムをつくった。試合が動いたのは15分。左からのコーナーキックをFWバグネール・ラブが頭でファーサイドに流すと、最後はDFフアンが頭でゴールに押し込み、ブラジルが先制した。
 ここからブラジルは畳みかける。22分にはDFマイコンがドリブルで前方に上がると、FWバグネール・ラブにパス。バグネール・ラブは左にいたMFジュリオ・バチスタにボールを預け、バチスタは左足から地を這うようなシュートを放ち、ゴールに突き刺した。そして28分にはFWホビーニョがゴール右隅にシュートを決めて 3-0 。ブラジルが完全に主導権を握った。

 後半もブラジルのペース。50分にDFジウベルトのアーリークロスをFWホビーニョが沈めて4点目。さらに68分には左サイドから崩し、GKブラーボが弾いたボールをMFジョズエがゴールゲット。チリは75分にFWウンベルト・スアーソのループシュートで1点を返したが、ブラジルは84分にFWバグネール・ラブの今大会初ゴールが生まれて、勝負を決めた。

 グループリーグでは内容の薄い"結果重視"の試合ばかりをしたことから、勝っても自国サポーターからブーイングを受けるなど、ブラジルに対する世間の目は厳しいものが多かった。グループリーグでの対戦でも快勝した相手に6点差をつけたことが、果たしてどれほどの"名誉挽回"になるかはわからない。しかし、ブラジルが戦った試合でこの日が今大会最良だったことは間違いない。これまでFWホビーニョしかゴールを決めていなかったブラジルが、この試合ではジュリオ・バチスタ、フアン、ジョズエと中盤以下の選手もゴールゲット。そして、ノーゴールながらずっとスタメンで使われ続けていたFWバグネール・ラブも待望のゴールを決めている。どこからでも点を取れる可能性をようやく見せたブラジル。次の相手はウルグアイ。厳しい戦いが待っているが、前回王者としては負けるわけにはいかない一戦だ。

 一方チリは終始自分たちのしたいサッカーができず、中途半端なゲームとなった。グループリーグでしきりにブラジル人を挑発し続けたMFバルディビアはベンチスタート。それでも実力のある選手を揃えたが、ブラジルの細かいパスワークを食い止めることはできなかった。FWスアーソのループシュートだけではとてもじゃないが勝ち進むことはできない。個々の能力が優れていても、チームとしての力はまだまだ列強に及ばない。それが改めて浮き彫りになった大会であった。

 写真右上; 左足で鋭いシュートを決めたMFジュリオ・バチスタ ( ブラジル ) 。
 写真左下; この日2ゴールのFWホビーニョ ( ブラジル ) は、チームメイトに囲まれながらテレビカメラに投げキッス。


コッパ・アメリカ 2007 準々決勝 (07/06/2007)
ブラジル 6-1 チリ
ドーニ GK クラウディオ・ブラーボ
マイコン
( エラーノ )
アレックス
フアン
( ナウド )
ジウベルト
DF アルバーロ・オルメーニョ
イスマエル・フエンテス
パブロ・コントレラス
ゴンサーロ・ハーラ
ジウベルト・シウバ
ジョズエ
ミネイロ
ジュリオ・バチスタ
MF マヌエル・イトゥーラ
ゴンサーロ・フィエーロ
( ホルヘ・バルディビア )
アルトゥーロ・サヌエーサ
マルク・ゴンサーレス
ホビーニョ
( アフォンソ・アウベス )
バグネール・ラブ
FW ウンベルト・スアーソ
ファン・ロルカ
フアン 15
ジュリオ・バチスタ 22
ホビーニョ 28
ホビーニョ 50
ジョズエ 68
バグネール・ラブ 84
ゴール 75 ウンベルト・スアーソ
フアン
ジウベルト・シウバ
イエロー
カード
マヌエル・イトゥーラ
アルトゥーロ・サヌエーサ
アルバーロ・オルメーニョ
ドゥンガ 監督 ネルソン・アコスタ
主審; ホルヘ・ラリオンダ ( ウルグアイ )
スタジアム; エスターディオ・ホセ・アンソアーテキ ( プエルト・ラ・クルス )
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