Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜 リケルメ獅子奮迅の活躍。アルゼンチン、難なく準決勝進出。
準々決勝 アルゼンチン 4-0 ペルー
コッパ・アメリカはベネズエラのメリーダで準々決勝の試合が行われた。エスターディオ・メトロポリターノで行われた アルゼンチン×ペルー は、攻守ともに相手の上をいく戦いをみせたアルゼンチンが 4-0 で快勝。準決勝に進んだ。 試合は、開始2分にMFリケルメのシュートでアルゼンチンが攻勢に出ると、13分には左サイドから再びリケルメがシュート。17分には左サイドでFWメッシもゴールを狙っていった。ペルーは10分にFWクラウディオ・ピサーロがミドルシュートを打って応戦。しかし、相対的に中盤でのボールの奪い合いが続いた前半は、0-0 で終了。決着は後半に持ち越された。 後半、その立ち上がりを突いたのはアルゼンチン。47分、MFリケルメがトラップで相手を振り切ると、左足で強烈なシュートを放ち、ゴール左隅に沈めて先制した。前半の不穏な流れを断ち切ったアルゼンチンは、61分にMFリケルメのスルーパスをFWメッシがゴールに沈めて2点目。75分には、FWメッシとのワンツーでFWテベスが左サイドを突破。テベスの折り返しをFWメッシがシュートし、セカンドボールに逆サイドから詰めていたMFマスチェラーノがゴールに突き刺して、3-0 とほぼ勝利を決定づけた。 余裕の出たアルゼンチンは、86分にGKアボンダンシエーリのクリアボールを前線で拾ったFWテベスが右サイドを駆け上がると、中央にパス。これをMFリケルメが冷静にゴールに沈めてペルーにトドメを刺した。 FWクレスポの肉離れで前線のコマ不足が懸念されたアルゼンチンだったが、この国に限ってはそんな心配は必要のないこと。バシーレ監督は、消える時間の多かったFWディエゴ・ミリートを下げてFWテベスを投入。メッシとの低身長コンビを形成すると、これが見事に機能した。足元でボールをつなぐスピーディーな攻撃で敵を揺さぶり4ゴール。無論、今のアルヘンはリケルメを抜きにしては語れないが、アルゼンチンはまた新たな一面を見せてくれた。個々の能力、個人技、連携、展開と申し分ないハイレベルなフットボールを続けているアルゼンチン。次の対戦相手メキシコを破れば、優勝が大きく近づく。 片や、ペルーが放ったシュート数はわずか2。決定機はほとんど見られず、相手にやりたい放題させてしまった。足に違和感を訴えたFWファルファン ( PSV ) を欠き、2トップで望むしかなかった点を差し引いても、試合らしい試合ができていなかった以上は完敗と表現するしかない。負けたらおしまいの決勝トーナメントで、ペルーは改めてアルゼンチンとの力の差を見せつけられてしまった。
写真右上; FWリオネル・メッシ ( 左 ) のゴールを一緒に喜び合うFWテベス ( 11番 ) とMFリケルメ ( 右 ) 。
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