Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜 絶好調リケルメ2発! アルゼンチン、コロンビアとの総力戦を制す。
グループC 第2節 アルゼンチン 4-2 コロンビア
コッパ・アメリカはマラカイーボでグループリーグの2試合が行われた。ベネズエラはマラカイーボのエスターディオ・ホセ・パチェンチョ・ロメーロで行われた アルゼンチン×コロンビア は、MFファン・ロマン・リケルメの2ゴールなどで快勝。グループBのメキシコに続いてグループリーグ突破を決めた。 試合は、8分にコーナーキックをFWクレスポがヘディング。ボールはクロスバーに当たってゴールラインの近くを跳ねたため、アルゼンチン側はゴールを主張したが主審はゴールを認めなかった。すると2分後の10分、右サイドからのフリーキックでサインプレーをかけたコロンビアは、MFフェレイラがフリーでシュートを打ち、最後はFWペレアが右足のアウトサイドでゴールに押し込み先制。アルゼンチンはFWペレアのオフサイドを主張したが、DFガブリエル・ミリートがラインを上げきれていなかった。 しかし、アルゼンチンは18分にFWメッシがFWローダジェッガに足を蹴られて転倒。主審がPKの判定を下したことにコロンビア側が猛反発したが、判定は覆らず。これをFWクレスポがゴール中央に蹴り込み、アルゼンチンは同点とするも、このPKで右足を痛めたクレスポは自ら交代を要請してピッチを退いた。 その後試合は少し落ち着いたが、アルゼンチンは34分にFWメッシからのパスをDFサネッティがクロス。これをMFリケルメがヘディングでゴール隅に沈めて逆転すると、前半ロスタイムにはMFリケルメがフリーキックを直接決め、2点のリードを以て前半を終了した。 後半は、追いかけるコロンビアが相手陣内で攻撃を組め立て、73分に左からのコーナーキックにMFハイメ・カストリジョンが頭で合わせて1点差に詰め寄る。その後もコロンビアは長短織り交ぜたシュートで積極的にゴールを狙いにいった。しかし、コロンビアには3点目が遠く、逆にアルゼンチンは後半ロスタイムにFWディエゴ・ミリートのボレーシュートが相手の脚に当たってコースが変わり、GKカレーロの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。コロンビアの善戦も目立ったが、アルゼンチンが勝利した。 アルゼンチンは、前節に続き先制を許したものの、前半のうちに3点を奪って逆転。つかんだ主導権を相手に譲ることなく、連勝を飾った。この試合で際立っていたのはボカをリベルタドーレス優勝に導いたMFリケルメ。随所で攻撃の起点となり、自らも2ゴールと獅子奮迅の活躍をみせた。また、同点のPKを決めた直後に肉離れを起こしてピッチを退いたFWクレスポは、今大会の残り試合は絶望との情報が入っているが、代表での通算ゴール数でディエゴ・マラドーナの記録を抜く快挙を達成している。これでパラグアイとともに早くもグループリーグ突破を決めたアルゼンチン。次節以降の試合も楽しみだ。 一方コロンビアは、敗れはしたが優勝候補を相手に善戦。逆転された後半は一時1点差に詰め寄るなど、試合を盛り上げた。2年前のU-20南米選手権でゴールを量産したローダジェッガにはまだゴールがないが、相手を脅かす場面は何度かつくれていた。しかし、連敗でコロンビアはグループリーグ敗退が決定。厳しいグループに組み込まれた不運もあったが、実力を100%発揮できなかったことが残念でならない。 写真; 2ゴールを決めたMFファン・ロマン・リケルメ ( アルゼンチン ) 。
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