Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜 40年越しの快挙達成! 開催国ベネズエラ、1967年以来となる貴重な勝利。
グループA 第2節 ベネズエラ 2-0 ペルー
コッパ・アメリカはサン・クリストーバルでグループリーグの2試合が行われた。ベネズエラはサン・クリストーバルのエスターディオ・プエブロ・ヌエーボで行われた ベネズエラ×ペルー は、後半に2点をあげたベネズエラが貴重な勝利をおさめた。 試合は、開始から積極的に攻めたベネズエラが、11分にフリーキックのこぼれ球にFWジャンカルロス・マルドナードが押し込み先制したかに思われたが、フリーキックが蹴られた瞬間にマルドナードがオフサイドポジションにいたため、このゴールは幻と消えた。対するペルーは15分、FWジャンカルロス・マルドナードの顔面に肘打ちを喰らわせたMFペドロ・ガルシアが一発レッド。早々と数的不利に追い込まれてしまった。 ペルーは少ない人数でも前半は0点に抑えたが、後半はセットプレイから失点を許した。49分、左からのコーナーキックにDFアレハンドロ・シチェーロが頭で合わせて、開催国ベネズエラが待望の先制ゴールを奪った。一方カウンター一辺倒のペルーは56分にFWゲレーロがゴールポストを直撃する惜しいシュートを放ち相手を脅かす。しかしベネズエラは相手の猛攻を凌ぎきると、80分にFWダニエル・アリスメンディが追加点をゲット。地元サポーターの歓声の後押しもあって、ベネズエラが開幕戦で勝利を飾った。 ベネズエラにとって記念すべき日となった。南米の中でも人気で野球に劣る唯一の国として知られるベネズエラは、1967年大会で勝利して以来、この大会では1勝もできていなかった。コッパ・アメリカで40年間勝てていなかったのある。そんなベネズエラがコッパ・アメリカで40年ぶりの勝利をあげたのだから、彼らにとってこの日は記念日。ユニフォームの色から「赤ワイン」の愛称をもつ代表の勝利に、サポーターは文字通り赤ワインで祝杯を交わしたのだろうか。グループリーグ突破に近づいた点でも、大きな1勝だ。 一方ペルーは、欧州の第一線で活躍する自慢の3トップが完全に押さえこまれたため、本来の攻撃力も影を潜めてしまった。とりわけPSV所属のファルファンは持ち味であるドリブルがうまくいかず、相手の執拗なマークに苦しむばかりであった。前節の勝利のおかげで2位の座を守ってはいるが、次のグループ最終節は最下位ボリビアと相見える。負けるわけにはいかない一戦だ。
写真右上; 攻撃に守備に奔走したDFアレハンドロ・シチェーロ ( ベネズエラ / 左 ) は、49分に貴重な先制ゴールをマークした。
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