Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜 カスティージョ2戦連発! メヒコ、グループリーグいち抜け確定!
グループB 第2節 メキシコ 2-1 エクアドル
コッパ・アメリカはマトゥリンでグループリーグの2試合が行われた。ベネズエラはマトゥリンのエスターディオ・モニュメンタルで行われた メキシコ×エクアドル は、2-1 でメキシコが勝利をおさめた。これで勝ち点を6としたメキシコは、いち早くグループリーグ突破を確定させた。 試合は序盤こそ中盤での奪い合いが続いたが、互いに徐々に相手ゴールに攻め込んでいった。迎えた21分、DFラファエル・マルケス ( バルセロナ ) が前線に送ったパスを、DFウルタードが処理しそこねてしまう。そのわずかなスキを逃さずボールをかっさらったFWネリ・カスティージョがゴールを決めて、メキシコが先制した。先制を許したエクアドルも、FWクリスティアン・ベニーテスが味方のクロスに合わせて強烈なシュートを放ちチャンスメイク。しかし、主導権は依然エクアドルにあった。 後半はエクアドルが前がかりに攻め込み、FWカルロス・テノーリオ、FWエディソン・ベニーテスらのシュートで相手を脅かし続けた。しかし試合巧者のメキシコは79分、右に流れたFWクアウテモ・ブランコのクロスにFWオマール・ブラーボが頭で逢わせて2点目。エクアドルはその後MFエディソン・メンデスのミドルシュートで1点を返すのが精一杯だった。 初戦で王者ブラジルを完封したメキシコには勢いがあった。メキシコ ( スペイン語では「メヒコ」 ) は南米各国に比べると高い経済力があり、サッカー界ではきわめて裕福。クラブチームでも躍進が目立つが、以前から力のあった代表は年々力を伸ばしている。昨年のW杯でアルゼンチンを苦しめたその力は決して伊達ではない。メッシ、リケルメ、サンタクルス、ファルファンなど有名なストライカーが不在でも構成力、パスワークは一品。今大会、現時点ではブラジルより上とみても決して虚言ではない。間違いなく優勝候補の一角であり、先が楽しみな国だ。 一方エクアドルは、これで2戦連敗。勝ち点もない状態で次節ブラジルとの対決となると、決勝トーナメント進出は厳しくなったと言わざるをえない。こと2005年のW杯予選では、標高2,800mの高地キトで強いサッカーを見せつけ、当時はブラジルをも破ったが、現在のエクアドルは決して好調ではなく、グループリーグを突破する可能性は、さほど高くはない。 写真; 前節に続いてゴールを決めたFWネリ・カスティージョ ( メキシコ ) 。
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