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Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜

緊迫の攻防戦。ウンベルト・スアーソの活躍でチリ先勝!
グループB 第1節 エクアドル 2-3 チリ

 コッパ・アメリカはプエルト・オルダスでグループリーグの2試合が行われた。ベネズエラはプエルト・オルダスのエスターディオ・ポリデポルティーボ・カチャマイで行われた エクアドル×チリ は、終盤MFカルロス・ビジャヌエーバのゴールで逆転したチリが初戦を制した。

 試合は、11分にエクアドルがフリーキックのチャンスを得ると、DFデ・ラ・クルスのキックがゴール前にこぼれて最後はFWカルロス・テノーリオが右足でシュート。ボールは惜しくもポストの左に逸れたが、まずはエクアドルが決定機をつくった。チリも15分にMFマティアス・フェルナンデスがフリーキックを直接ゴールに狙って反撃。序盤から一進一退の攻防が繰り広げられた。
 先制したのはエクアドル。16分、右サイドのスペースを駆け上がったMFアントーニオ・バレンシアがスルーパスをもらうと、ペナルティエリアに侵入。GKブラーボの動きをよく見てボールをボールを丁寧に浮かせ、ゴールネットを揺らせた。しかし、チリは21分にFWウンベルト・スアーソがピッチ中央の狭いところをワンツーで前進して同点となるゴールを突き刺した。ところが、エクアドルはその2分後に右からのクロスをFWカルロス・テノーリオがヘディングシュート。大きくバウンドしたボールにGKブラーボの手が届かず、最後はFWベニーテスが頭でゴールにねじ込んだ。

 エクアドルの1点リードで迎えた後半、主導権を握ったエクアドルはスピード溢れる攻撃で何度も決定機をつくる。一方チリも60分を過ぎたあたりから徐々に反撃を開始した。激しくボールが動き、落ち着かない試合でチャンスをものにしたのはチリだった。80分、FWウンベルト・スアーソが味方のクロスを胸でトラップすると、右足でシュート。クロスバーを直撃するゴールで同点に追いつくと、87分にはペナルティエリアの手前で得たフリーキックをMFカルロス・ビジャヌエーバが左足で直接ゴールに突き刺した。終盤の大逆転劇で、チリが貴重な勝ち点3を獲得した。

 この試合で主導権を握っていたのはエクアドル。前半をリードして折り返すと、後半も勢いよく相手陣内で攻撃を展開。試合運びも悪くはなかった。攻め疲れた終盤に相手の猛攻を許したのは致し方ないが、少なくとも勝ち点1をとる可能性は充分あった。悔いが残る逆転負けは、次節以降にも尾を引きそうである。

 対してチリは、前半相手に2点を許す苦しい立ち上がりとなったが、相手に2点目を献上してからバラバラだった最終ラインが統率されて守備が安定。相手に主導権を握られても余計な失点を喫しなかったことが勝利につながった。攻撃ではややFWウンベルト・スアーソに頼りがちな側面もあるが、何はともあれ勝ち点3を獲得したのだから結果オーライである。次節以降は相手が強いが、グループリーグ突破に向けてまずは一歩前進したと言えるだろう。

 写真右上; この試合で2点を決めて勝利に貢献したFWウンベルト・スアーソ ( チリ ) 。
 写真左下; 中盤を精力的に駆け回ってチームを引っ張ったMFホルヘ・バルディビア ( チリ / 右 ) 。


コッパ・アメリカ 2007 グループB 第1節 (27/06/2007)
エクアドル 2-3 チリ
クリスティアン・モーラ GK クラウディオ・ブラーボ
ウリセス・デ・ラ・クルス
イバン・ウルタード
ジオバニー・エスピノーサ
オスカル・バキ
DF アルバーロ・オルメーニョ
パブロ・コントレラス
フランシスコ・バルガス
マルク・ゴンサーレス
エディソン・メンデス
エドウィン・テノーリオ
セグンド・カスティージョ
アントーニオ・バレンシア
MF ロドリーゴ・メレンデス
( カルロス・ビジャヌエーバ )
アルトゥーロ・サヌエーサ
マティアス・フェルナンデス
( ミゲル・リッフォ )
ホルヘ・バルディビア
クリスティアン・ベニーテス
カルロス・テノーリオ
( フェリッペ・カルセード )
FW レイナルド・ナビア
( ファン・ロルカ )
ウンベルト・スアーソ
アントーニオ・バレンシア 16
クリスティアン・ベニーテス 23
ゴール 21 ウンベルト・スアーソ
80 ウンベルト・スアーソ
87 カルロス・ビジャヌエーバ
ウリセス・デ・ラ・クルス
エドウィン・テノーリオ
エディソン・メンデス
イエロー
カード
フランシスコ・バルガス
ルイス・スアーレス 監督 ネルソン・アコスタ
主審; オスカル・ルイス ( コロンビア )
スタジアム; エスターディオ・ポリデポルティーボ・カチャマイ ( プエルト・オルダス )
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