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Copa América 〜 コッパ・アメリカ 2007 〜

"B級"セレソン沈黙… 試合巧者メヒコが堂々先勝!
グループB 第1節 ブラジル 0-2 メキシコ

 コッパ・アメリカはプエルト・オルダスでグループリーグの2試合が行われた。ベネズエラはプエルト・オルダスのエスターディオ・ポリデポルティーボ・カチャマイで行われた ブラジル×メキシコ は、前半に2点を奪ったメキシコがディフェンディング・チャンピオンとの大一番で勝ち点3を獲得した。

 試合は立ち上がりからブラジルが攻め込んだが、惜しい場面こそあれどゴールは奪えず。対するメキシコは、無理をせずに相手の出方をうかがいながら作戦を練っていった。試合が動いたのは23分。中盤に下がってボールを受けたFWファン・カルロス・カッチョが前線に浮き球のパスを送ると、FWネリ・カスティージョが相手の頭上を越すトラップで前進。飛び出したGKドーニが詰め寄る寸前に右足でゴールに押し込んだ。先制したのはメキシコだった。
 すると試合の流れは一転。リズムをつかんだメキシコは丁寧にボールをつなぐと、28分にペナルティエリアの手前でフリーキックの機会を得る。これをDFラモン・モラーレスが左足でうまく巻いたシュートをゴール右隅に突き刺した。
 ブラジルは2点を奪われるとさすがに危機感を抱いたが、ボールをキープしても相手を崩しきるだけの脅威を与えられず。人数をかけて守るメキシコを相手に苦戦を強いられた。
 後半、ブラジルは同点に追いつこうと必死に反撃したが、1点が遠く。メキシコは冷静沈着な守備でブラジルの攻撃を押さえこんだ。結局試合はそのまま終了。メキシコが勝利をおさめた。

 3年前の前回優勝しているブラジルが、重要な初戦を落とした。それも完敗と表現してもおかしくない内容で。ゴールを予感させるチャンスは幾度となく作っても、ゴールネットを揺らせなければ何の意味もない。この敗戦の反響は予想以上に大きく、ブラジル国内ではドゥンガの手腕を疑問視する声が続出。また、アルゼンチンのメディアはこぞってセレソンを酷評した。MFカカーやFWホナウジーニョ・ガウーショといった一流の選手が出場を辞退し、ドゥンガにとってはこれが現状ベストメンバー。"B級" "二軍"と揶揄されるのは致し方ないが、万が一グループリーグで敗退しようものならドゥンガ率いるセレソンへの風当たりはさらに強くなるに違いない。

 一方メキシコは、戦術、攻守のバランス、連携どれも完成度が高かった。また個々のモチベーションが高く、勝利への意欲も相手を上回っていた。以前から南米の列強と肩を並べる実力を有し、昨年のワールドカップではアルゼンチン代表と互角の攻防を演じてみせた同代表だが、この試合で改めてその強さを証明した。今大会では、アルゼンチンとともに注目しておきたい。

 写真右上; メキシコに完敗。自身もノーゴールに終わり、手で顔を覆うFWホビーニョ ( ブラジル ) 。
 写真左; 23分に先制ゴールを奪ったFWネリ・カスティージョ ( メキシコ ) 。
 写真右下; いいところがなく敗れ、ドゥンガ監督 ( ブラジル ) は苛立ちを露わにした。


コッパ・アメリカ 2007 グループB 第1節 (27/06/2007)
ブラジル 0-2 メキシコ
ドーニ GK ギジェルモ・オチョア
マイコン
( ダニエウ・アウベス )
アレックス
フアン
ジウベルト
DF イスラエル・カストロ
( ホセ・アントーニオ・カストロ )
ラファエル・マルケス
ジョニー・マガジョン
ラモン・モラーレス
( ハイメ・ロサーノ )
ジウベルト・シウバ
ミネイロ
エラーノ
( アンデルソン )
ジエーゴ
( アフォンソ・アウベス )
MF ヘラルド・トラード
ファウスト・ピント
フェルナンド・エンリケ・アルセ
ハイメ・コヘーア
バグネール・ラブ
ホビーニョ
FW ネリ・カスティージョ
ファン・カルロス・カッチョ
( オマール・ブラーボ )
ゴール 23 ネリ・カスティージョ
28 ファン・カルロス・カッチョ
アフォンソ・アウベス
ダニエウ・アウベス
アレックス
イエロー
カード
ネリ・カスティージョ
ドゥンガ 監督 ウーゴ・サンチェス
主審; セルヒオ・ペッソッタ ( アルゼンチン )
スタジアム; エスターディオ・ポリデポルティーボ・カチャマイ ( プエルト・オルダス )
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