Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 ジンクスは破られた。フルミネンセ、モルンビーで23年ぶりの勝利!
第12節 サンパウロ 0-1 フルミネンセ
ブラジル全国選手権は7月14〜18日に第12節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×フルミネンセ は、FWソマーリアの決めた1点を守りきったフルミネンセが勝利。1984年以降サンパウロのホームで勝てなかったフルミネンセにとっては、ジンクスを打ち破る意味でも大きな勝利であった。 試合は、7分にMFチアーゴ・ネービス ( 元ベガルタ仙台 ) のフリーキックをMFアロウカがシュート。ボールはクロスバーの上を超えたものの、フルミネンセは34分にもMFチアーゴ・ネービスがGKホジェーリオ・セーニの両手を弾く強烈なフリーキックをお見舞い。フルミネンセはセットプレイに活路を見出した。 0-0 で迎えた後半はMFジョズエが前線でボールに絡むなどサンパウロの攻勢が目についたが、試合を動かしたのはフルミネンセだった。53分、ペナルティエリアで味方のパスをもらったMFチアーゴ・ネービスがフェイントでDFミランダをかわしてシュートモーションに入った。そのとき振り上げた右足が、背後からボールを奪いにきたDFブレーノの左足に接触してチアーゴ・ネービスは転倒。このプレイをファウルと判定した主審は、フルミネンセにPKを与えた。このPKをFWソマーリアが落ち着いて決めてフルミネンセが先制した。 追いつきたいサンパウロは67分にGKホジェーリオ・セーニがクロスバー直撃のフリーキックで相手を脅かすと、直後のコーナーキックではMFウーゴがゴールポストすれすれのヘディングシュート。85分には途中出場のFWレアンドロがDFイウシーニョのクロスに頭で合わせてゴールネットを揺らせたが、オフサイドをとられてしまい、サンパウロは結局ノーゴールに終わった。フルミネンセは苦しみながらも勝利をおさめた。 コッパ・アメリカの影響で数試合MFジョズエを欠きながら結果を残してきたサンパウロに、セレソンから戻ってきたMFジョズエが復帰。ベストの布陣で勝ちに行ったが、得点すら奪えずサンパウロは敗れてしまった。ベストメンバーで挑みながら敗れたこの日。ムリシ・ハマーリョ監督は審判団の判定に不服を唱えたが、残念ながらこの試合はフルミネンセの方が優っていたと断言するしかない。 一方若き名将率いるフルミネンセにとっては記念日となった。1984年以来、実に23年もの間サンパウロのホーム「モルンビー」で勝つことができなかった彼らが、悪しきジンクスを破ったのだ。その間、サンパウロにはFWライー、DFカフー、MFレオナルド、そしてMFカカーといった新旧のブラジル代表選手が在籍していた。そして今季もMFジョズエ、FWジエーゴ・タルデッリ、MFジュニオールといった新旧のブラジル代表選手が名を連ねているサンパウロ。そんな強豪を敵地で下したことには大きな意味があるし、フルミネンセにとっては自信にもなったはずだ。 写真; 過去にゴイアスなど複数のクラブチームを渡り歩いてきたFWソマーリア ( フルミネンセ ) 。PKを沈めて喜ぶ。
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