Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 クルゼイロ、開始直後の失点にも動じず単独3位に。
第12節 ナウチコ 1-4 クルゼイロ
ブラジル全国選手権は7月14〜18日に第12節が行われた。のエスタジオ・で行われた ナウチコ×クルゼイロ は、クルゼイロが4点を奪う快勝で勝ち点を積み上げ、サンパウロを抜いて単独3位に浮上した。 試合は、開始1分にナウチコが先制。MFターレスがフリーキックを直接ゴール右隅に沈めて、スタンドのボルテージを上げた。しかし先制されてもクルゼイロは決して焦らず、12分にペナルティエリアの手前からFWホニーが左足でシュートを決めて同点に追いついた。 後半もクルゼイロは攻撃の手を緩めず、58分にMFワグネールがニアにシュートを決めて逆転。73分には前線に上がったMFレオナルド・シウバが味方のフィードを左サイドでトラップすると右足でシュート。ボールは枠に飛ばなかったが、このボールにFWアラウージョが反応してゴールゲット。追加点を得たクルゼイロはさらにもう1点を加えて勝ち点3を獲得した。 今季2部から昇格したナウチコには厳しい試合であった。開始早々先制したのは彼らにとっては理想的な展開で、その後少しだけチームは勢いづいた。しかし、その後追加点を奪うことはできず、後半にはその勢いも失われていた。86分に喫した最後の失点の場面では、裏に抜け出したFWレアンドロ・ドミンゲスがGKホドウフォと1対1になっても、最終ラインの選手たちが覇気なく追いかけるだけ。前半飛ばした疲れに、敗戦を免れられない現実が重なり、選手の足は止まっていた。相手が強かったことを言い訳にするのは自由だが、"最後まで戦えない"選手のいるチームには上昇の予感もない。 一方クルゼイロは不安定だった布陣が固まってからというもの、堅実に勝ち点を重ねている。アラウージョとホニーの2トップも板についてきた感があり、首位追撃の態勢は整ったと言えるだろう。代表クラスの選手を数人抱えながら誰もドゥンガからお声がかからなかったため、中断のないブラジレイロンで戦力を落とすことなく戦えたのも大きい ( この数週間、サンパウロはMFジョズエがセレソンに引き抜かれていた ) 。単独3位に浮上したクルゼイロの目標は、03年の三冠以来となるブラジレイロン制覇。好調の首位ボタフォゴを蹴落とすのは容易でないが、サポーターの期待が日に日に高まっているのは事実だ。 写真; 味方に合わせようとクロスを上げるDFフェルナンジーニョ ( クルゼイロ / 右 ) 。ゴールに結びつくプレイはなかったが、左サイドを献身的に駆け回った。
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