Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 トルーカ怒濤の猛攻も2点止まり。ククタが8強に。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg
トルーカ 2-0 ククタ・デポルティーボ コッパ・リベルタドーレスは、5月8〜10日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が各地で行われた。メキシコはトルーカのエスターディオ・ラ・ボンボネーラで行われた トルーカ×ククタ・デポルティーボ は、"外国人選手"2人のゴールでトルーカが勝利した。しかし、敗れたククタは前節を 5-1 で大勝していたため、トルーカを退けて準々決勝進出を果たした。 試合は、攻撃偏重のトルーカが無数のシュートを連発。5分のFWイグナシオ・スコッコのシュートを皮切りにひたすら攻め続けていった。そんな彼らの姿勢から先制ゴールが生まれる。22分、中盤でMFアントーニオ・ナエウソン・シーニャがドリブルでまず1人を抜くと、じりじりと下がる相手との間合いをうまく取ってペナルティエリアに接近。フェイントを交えたのち左足を振り抜いて、グラウンダーのシュートをゴール右隅に沈めた。これで、トルーカはビハインドを3点差とするが、その後打ち続けたシュートは相手のぶ厚い守備に阻まれ、2点目を奪うのに苦労した。 後半もトルーカの猛攻は止まらず、右から左から相手を崩しては執拗にシュートを放った。だが、打てども打てどもゴールが遠く、苛立ち始めると相手に攻め込まれる場面も。1-0 のままで迎えた90分にはMFカスティージョとワンツーでペナルティエリアに侵入したFWイグナシオ・スコッコが右足のシュートをゴール左隅に決めたが、トルーカのゴールもここまで。2試合合計 5-3 でククタの準々決勝進出が決まった。 前節を 1-5 で落としていたトルーカは、このホームで4点差以上で勝たないといけない絶体絶命の状況にあった。背水の陣で臨んだこの試合は序盤からシュートの嵐。失点を恐れず怒濤の猛攻を繰り広げた。90分間で打たれたシュートは27本。彼らは何をしなければならないかは十二分にわかっていた。だがゴールを決めた選手はブラジル人のMFアントーニオ・ナエウソン・シーニャとアルゼンチン人FWイグナシオ・スコッコの2人だけ。奪ったゴールは2点に留まり、準々決勝進出は叶わなかった。外国人選手の力に頼りがちなこのクラブで、メキシコ人の力は育つのだろうか。 一方ククタ・デポルティーボはこの試合だけを見ると消極的な試合をしたが、それは前節の大勝があってのもの。攻められるのを覚悟の上で守備を重視した戦術でこの試合に臨んだ。2点は献上したが、それでも余裕をもった試合運びだった。これでベスト8に名乗りを上げたククタ。もうダークホースでは呼べない。優勝候補の一角である。 写真; 決定的な場面でシュートミス。思わずピッチに倒れ込み、悔しがるFWビセンテ・サンチェス ( トルーカ ) 。
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