Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 救世主はゼ・ホベルト。 サントス、接戦を制して準々決勝進出!
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg サントス 3-2 カラーカス
コッパ・リベルタドーレスは、5月8〜10日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が各地で行われた。ブラジルはサントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×カラーカス は、サントスが2点差をひっくり返して逆転勝利をおさめた。結果、2試合合計 5-4 でサントスが準々決勝進出を果たした。 試合は、サントスが立ち上がりから果敢に攻めたが、試合を動かしたのはアウェイのカラーカス。23分、DFホセ・レイがフリーキックを直接ゴール右隅に突き刺して先制した。すると、勢いに乗ったカラーカスはFWウィウソン・カルピンテーロが右サイドからのクロスにダイビングヘッドで合わせて2点目をゲット。この時点でサントスは残された時間で3点をとらなければならない苦境に追い込まれた。 だが、ここからサントスの猛攻が始まる。35分にDFアダイウトンが左足でシュートを決めて1点を返すと、42分には左サイドを上がったDFクレーベルのクロスがFWマルコス・アウレーリオを経由してMFゼ・ホベルトの足元へ。ゼ・ホベルトはこれを左足のヒールキックで巧みに当ててゴールに押し込み、サントスがあっという間に同点に追いついた。 後半はサントスが主導権を掌握。素早いパスワークで相手を翻弄していく。そして迎えた67分、MFクレーベル・サンターナのボールキープからMFゼ・ホベルトがボールを受けると、FWマルコス・アウレーリオとのワンツーで一気にゴール前に飛びだし、得意の左足でゴール左隅にシュートをねじ込んだ。このゴールで勝ち越したサントスはその後相手の攻撃を封じ込んで勝利をおさめた。 サントスにとって楽な試合ではなく、序盤に2点を献上したときには敗退の不安がビラ・ベウミーロを包みこんでいた。だが、ハーフタイムを迎える前にこのビハインドを埋めて試合を振り出しに戻すと、後半は攻撃にもリズムが生まれた。60分にFWヘナチーニョとMFホドリーゴ・タバタを投入すると試合の流れは一気にサントスに傾いた。ルシェンブルゴの采配もお見事。そして、2ゴールを決めたMFゼ・ホベルトの活躍もまた、お見事であった。かろうじて敗退を免れたサントス。2点差をひっくり返して難敵カラーカスを下したことで、改めてチーム力の高さを見せつけた。 一方カラーカスは、敗れはしたが出来る限りの手は尽くし、優勝候補を相手に善戦。 2-0 とした時点ではベスト8進出も現実味を帯びていた。後半はサントスに押さえ込まれたが、このチームの前線および2列目の連携は成熟度満点。国際試合で渡り合うだけの高いレベルにあることを証明した。「負けて強し」の内容だったカラーカス。決して恥じることはない。胸を張って帰国できるだけの戦いは見せてくれた。
写真右上; MFゼ・ホベルト ( サントス ) 。
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