Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ナシオナル・モンテビデオ、敵地で勝利。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg ネカクサ 0-1 ナシオナル・モンテビデオ
コッパ・リベルタドーレスは、5月8〜10日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が各地で行われた。メキシコは首都メキシコシティのエスターディオ・アステカで行われた ネカクサ×ナシオナル・モンテビデオ は、終盤にFWホルヘ・マルティネスのゴールが決まってナシオナル・モンテビデオが勝利をあげた。前節も勝っていたナシオナル・モンテビデオは、2試合合計 4-2 でネカクサを退け、準々決勝進出を決めた。 試合は、序盤こそ慎重な立ち上がりではあったが、MFレアンドロ・グラシアンが9分に最初のシュートを放つと、何度かチャンスをつくっていく。ナシオナル・モンテビデオもMFハビエル・デルガードのフリーキックなどで何度か決定機をつくり、前半は一進一退の攻防が繰り広げられた。 0-0 で迎えた後半、点を取らなければならないネカクサはより攻撃的に。47分にMFオスカール・ロハスがミドルレンジからゴールを狙うと、55分にMFファン・マヌエル・サルゲイロ、56分にはDFパブロ・クアトロッチのヘディング、さらにこぼれ球をDFセルバンテスがシュートして相手ゴールに迫った。ナシオナル・モンテビデオは守勢を強いられたが、守備の集中力は途切れず無得点で切り抜ける。そして88分、ナシオナル・モンテビデオはカウンターからFWホルヘ・マルティネスがミドルレンジからシュート。これがゴールネットに突き刺さってナシオナル・モンテビデオが貴重な先制ゴールを終盤にゲットした。結局このゴールが決勝点となり、ナシオナル・モンテビデオが勝利をおさめた。 ネカクサは、前節敵地で競り負けたがアウェイゴールを2点奪っており、この日は 1-0 か 2-1 なら1点差の勝利でもベスト8進出を決めることができた。地元メディアはこぞって彼らの勝ち抜けを見越した報道を大々的に展開。そしてサポーターも勝ち抜けを信じて疑わなかった。事実、この試合では試合をコントロールしていたのはネカクサだった。しかし、いつもの破壊力が影を潜めて無得点に終わり、チームも敗れて敗退の憂き目に遭った。 一方ナシオナル・モンテビデオは、相手に攻め込まれる時間が多く、劣勢を強いられたが、最終ラインは統率がとれており、相手の攻撃への対応も的確にこなせていた。前節は勝ったものの、アウェイゴールを2つ奪われており、不安も多々あったはず。それでも勝ち上がったところを見るにつけ、今年のナシオナルには近年に見られない一体感と強さがあると言えるだろう。かつてはトヨタカップにも出場したウルグアイの強豪。どんな戦いを見せてくれるのか、この先も注目だ。 写真右上; 不可解な判定を受けてお手上げ状態のトレーホ監督 ( ネカクサ ) 。
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