|
Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ポルト・アレグレを包んだ至福。 グレーミオ、理想的な結果で準々決勝進出！
決勝トーナメント１回戦 2nd.Leg グレーミオ 2-0 サンパウロ
コッパ・リベルタドーレスは、5月8〜10日に決勝トーナメント１回戦の 2nd.Leg が各地で行われた。ブラジルはポルト・アレグレのエスタジオ・オリンピコで行われた グレーミオ×サンパウロ は、後半MFジエーゴ・ソウザのゴールで形勢を逆転したグレーミオが、２試合合計 3-2 でサンパウロを下して準々決勝進出を果たした。 試合は、サンパウロが開始からボールを支配したが相手を崩す形に持ち込む攻撃は見られず。対してグレーミオは慎重にボールをつないで攻撃を組み立てた。試合が動いたのは17分、MFヒシャリソンがMFジエーゴ・ソウザを倒してグレーミオにセットプレイのチャンスが訪れると、ゴール前に上がったボールをDFアレックス・シウバが頭でクリア。だがこのクリアが当たり損ないでMFチェコの目の前に落ちた。MFチェコはこれをボレーでゴールネットに突き刺した。先制したのはグレーミオだった。これで２試合合計は 1-1 のイーブンとなる。 後半、サンパウロはMFジョルジ・ワグネールとFWダゴベルトを投入。すると、サンパウロの攻撃にリズムが生まれ、ボールを支配。60分にはGKホジェーリオ・セーニがフリーキックを直接狙い、その後コーナーキックからDFジョルジ・ワグネールがシュートを放ち、相手を脅かした。グレミスタ ( グレーミオのサポーター ) はそんな敵チームに激しいブーイングを浴びせた。だが、グレーミオは厳しい時間を無失点で切り抜けると、素早いパスワークで相手の牙城を崩した。74分、右サイドからのスローインをMFジエーゴ・ソウザが左に流すと、FWカルロス・エドゥアルドが左足のアウトサイドで前線に浮き球のパス。FWトゥッタが頭で落としたボールを、詰めていたMFジエーゴ・ソウザが右足でゴール左隅に蹴りこみ、グレーミオが貴重な追加点をゲットした。 
このままでは敗退が決まるサンパウロは終盤必死の猛攻をみせたが、最後までグレーミオのゴールを打ち破ることはできなかった。２点差をつけて勝利したグレーミオが、２試合合計でサンパウロを上回り、準々決勝進出の権利をつかんだ。グレーミオにとって決して簡単な試合ではなかったが、選手たちは皆自信をもってプレイ。布陣をコンパクトに保ち、素早いボール回しで普段している自分たちのサッカーができた。攻守ともに統率がとれ、相手よりも質の高い試合内容でサンパウロを完封した。試合終了後、スタンドのサポーターは狂喜乱舞。スタジアムの外でもグレミスタによる宴が延々と繰り広げられ、あたかも優勝したかのような騒ぎだった。この勝利で勢いを増せば、一気に頂点に上り詰める可能性もある。今のグレーミオにはそれだけの力がある。 一方サンパウロは一時的に主導権を握った時間帯もあったものの、州選手権で見せていた敵を圧倒する威圧感がこの日はなかった。相手の流動的な攻めに手こずり、ずるずるとラインを下げる場面も見受けられた。ベストメンバーで臨んだが、レアンドロとアロイージオの２トップが完全に押さえ込まれた前半を受けて、ダゴベルトらを投入したムリシ・ハマーリョの采配もゴールを生み出すには至らず。悔しい逆転負けで２年ぶりの優勝の夢が消えたサンパウロ。このダメージが、まもなく開幕するブラジル全国選手権に悪影響を及ぼさなければよいが…。
写真右上； 17分、セットプレイのこぼれ球に反応。ハーフボレーで先制ゴールを決めたMFチェコ ( グレーミオ ) 。
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
