ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜

25本に及ぶシュート乱発も実らず。コロ・コロ、ベスト8進出ならず。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg コロ・コロ 2-1 クルブ・アメリカ

 コッパ・リベルタドーレスは、5月8〜10日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が各地で行われた。チリは首都サンティアーゴのエスターディオ・で行われた コロ・コロ×クルブ・アメリカ は、終盤に点の取り合いをコロ・コロが 2-1 で制した。だが2試合合計 4-2 で勝ち抜けたのは、この日敗れたクルブ・アメリカだった。

 試合は、序盤からコロ・コロが攻め立てる。DFビダルのシュートを初めコロ・コロは20分までに11本もシュートを打っていた。2分間で1本というハイペースでシュートを乱れ打ち。クルブ・アメリカのゴールを何度も脅かした。クルブ・アメリカもFWサンティアーゴ・フェルナンデスがゴール前でシュートを放つなど見せ場はつくったが、前半は 0-0 で終了する。
 後半もコロ・コロは怒濤の攻めを展開。そして71分、右サイドからの折り返しをFWアレクシス・サンチェスがシュート。これはゴールポストを直撃したが、その跳ね返りがDFホセ・アントーニオ・カストロの身体に当たってゴールに転がり、コロ・コロがようやく先制に成功した。しかし、コロ・コロの猛攻は思うように追加点を生み出さず、度重なるピンチに耐えたクルブ・アメリカは87分に、FWサルバドール・カバーニャスのパスをMFカルロス・インファンテがミドルシュート。ボールはGKセーハスの左手をかすめてゴールネットに突き刺さった。これがクルブ・アメリカの勝ち上がりを意味する重要なアウェイゴールとなった。コロ・コロは89分にFWウンベルト・スアーソが右足で合わせて1点を追加したが、ゴールを決めたスアーソに笑顔はなく。クルブ・アメリカが敵地でベスト8を決めた。

 グループリーグでは大陸を震撼させる快進撃を披露。競馬で言うところの"上がり馬"的な存在として一目置かれたコロ・コロだったが、前節の完敗が彼らの快進撃を阻むこととなった。3点差を追いかけて始まったこの試合ではひたすらFWウンベルト・スアーソにボールを集めて相手ゴールに迫ったが、ゴールが決まったのは71分のことだった。25本ものシュートを放ちながら2得点に留まった。せめて前半のうちに1点でも取ることができていれば、結果はもう少し違ったものになっていたかもしれない。

 一方クルブ・アメリカは、攻め込まれてはいたが焦ることなく試合を乗り切った。仮に 0-2 で負けても何ら問題はなかったのだが、テーナ監督は先制を許しても守備固めには走らず、FWネルソン・クエーバスを投入するなど、自分たちのリズムが崩れることを避けた。この日は敗れたが、87分のMFインファンテのゴールで運命を決したクルブ・アメリカ。彼らの快進撃はまだ続きそうである。

 写真; 試合後、DFリカルド・ロハス ( クルブ・アメリカ / 左 ) と言葉を交わすFWウンベルト・スアーソ ( 右 ) は悲しそうな表情。


コッパ・リベルタドーレス 2007 決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg (08/05/2007)
コロ・コロ 2-1 クルブ・アメリカ
セバスティアン・セーハス GK ギジェルモ・オチョア
ルイス・メーナ
( エディソン・ヒメーネス )
ミゲル・リッフォ
アルトゥーロ・ビダル
DF ホセ・アントーニオ・カストロ
アレハンドロ・アルゲージョ
ドゥイーリオ・ダビーノ
リカルド・ロハス
アルトゥーロ・サヌエーサ
ロドリーゴ・メレンデス
ゴンサーロ・フィエーロ
モイセス・ビジャロエル
( ロルカ・ドンソーソ )
ジオバンニ・エルナンデス
( ボリス・ゴンサーレス )
MF フェリッペ・バロイ
アルビン・メンドーサ
( カルロス・インファンテ )
イグナシオ・トーレス
ルイス・ペレス
( ダニエル・ビロス )
アレクシス・サンチェス
( ホルヘ・アレナス )
ウンベルト・スアーソ
FW サルバドール・カバーニャス
サンティアーゴ・フェルナンデス
( ネルソン・クエーバス )
(オウンゴール) ホセ・アントーニオ・カストロ 71
ウンベルト・スアーソ 89
ゴール 87 カルロス・インファンテ
アルトゥーロ・ビダル
ルイス・メーナ
ゴンサーロ・フィエーロ
イエロー
カード
ルイス・ペレス
フェリッピ・バロイ
ホセ・アントーニオ・カストロ
ロドリーゴ・メレンデス レッド
カード
クラウディオ・ボルヒ 監督 ルイス・フェルナンド・テーナ
主審; ホルヘ・ラリオンダ ( ウルグアイ )
スタジアム; エスターディオ・ダビ・アレジャーノ ( サンティアーゴ )
ブログサイトマップ