Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 大会を通して成長するチーム。初出場ククタ、ベスト4進出の快挙達成。
準々決勝 2nd.Leg ナシオナル・モンテビデオ 2-2 ククタ・デポルティーボ
コッパ・リベルタドーレスは、5月22〜24日に準々決勝の 2nd.Leg が各地で行われた。コロンビアはククタのエスターディオ・ジェネラル・サンタンデールで行われた ナシオナル・モンテビデオ×ククタ・デポルティーボ は、2-2 で引き分けた。2試合合計 4-2 でククタ・デポルティーボが準決勝に進出した。 試合は、序盤から精力的に攻めたナシオナル・モンテビデオが12分に先制。右サイドからのフリーキックをFWゴンサーロ・カストロが身をかがめて強引に頭で浮かせると、これがGKサパータとクロスバーの間のわずかな隙間に吸い込まれた。奇跡とも言えるゴールだった。だがククタは22分、DFルーベン・ブストスがフリーキックを直接決めて同点に追いつく。その後試合は拮抗したまま時間だけが過ぎていった。 1-1 で迎えた後半も切迫した状態は続いたが、85分に右からのクロスをFWホルヘ・マルティネスが頭で折り返し、最後はFWディエゴ・ベーラが頭で押し込んでナシオナルが再びリードする。しかしアウェイゴールを1つ与えてしまったナシオナル・モンテビデオは、残り5分でさらに2点を奪わなければならない厳しい状況にあった。ナシオナルはさらに前がかりに攻めたが、ククタ・デポルティーボは手薄になった守備につけこむ。後半ロスタイム、自陣からMFガルシア、MFダビ・コルドーバとシンプルにボールを前に運ぶと、スルーパスに前線で反応したFWレオナルド・パホイがドリブルで前進。GKムシエーラをフェイントでかわして無人のゴールにボールを流し込んだ。この瞬間、ククタのベスト4進出がほぼ確定。あとはタイムアップの笛を待つだけだった。 1988年以来19年ぶりの優勝を予感させる強さをみせたナシオナル・モンテビデオだったが、新興勢力ククタ・デポルティーボの勢いを止めることはできなかった。前節を 0-2 で落とした時点で勝ち上がりは難しかったが、早い時間に先制点を奪う。ここまではよかった。しかしその10分後にアウェイゴールを相手に献上して万事休す。試合後、カレーニョ監督は「相手の方が上だった」と負けを認めたという。 一方勢いの止まらないククタ・デポルティーボは、ナシオナル相手に一歩も退かない見事な戦いぶり。フリーキックにカウンターと要所をついた攻撃でいとも簡単にアウェイゴールを奪ってみせた。次は強豪ボカと対戦するが、仮にボカをも下すようなことがあればある意味「大事件」だ。 写真; 後半ロスタイムに相手の息の根を止める同点ゴールを決めたFWレオナルド・パホイ ( ククタ・デポルティーボ ) 。
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