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Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜

パラナー、痛恨の逆転負け。アウェイゴール2つでリベルター優勢に。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg パラナー 1-2 リベルター

 コッパ・リベルタドーレスは、5月2〜3日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が各地で行われた。ブラジルはパラナー州クリチーバのエスタジオ・ドゥリバウ・ジ・ブリットで行われた パラナー×リベルター は、リベルターが終盤逆転に成功して貴重な勝利をおさめた。パラナーにとってはあまりに痛い結果となった。

 試合は、パラナーが開始2分にMFジェルソンのミドルシュートで奇襲をかけたが、リベルターも負けじと反撃。4分にMFオスワルド・マルティネスが遠めから果敢にシュートを放つと、FWロベルト・ヒメーネスも6分、9分と立て続けに左サイドからシュート。ともに序盤から積極性を見せた。その後も互いにシュートを打ってはいたが、目立ったのは守備の安定感。前半の45分は均衡の保たれた内容であった。
 そんな試合が動いたのは後半。自陣でボールを奪うと、MFジネウソンがドリブルで一気に駆け上がり、ペナルティエリアの手前まで到達。相手をひきつけて左側のスペースにスルーパスを出すと、反応したFWリーマが最初のワンタッチで相手のスライディングをかわして前進。飛び出したGKオラッシオ・ゴンサーレスの動きを見てシュートを打たず、グラウンダーのパスで逆サイドに折り返した。最後はFWジョジエウが無人のゴールに押し込み、パラナーが50分に先制した。

 ところが、そこからリベルターが攻勢に転じると、両サイドから相手を崩しにかかった。そして迎えた70分、ピッチ中央でフリーキックのチャンスを得ると、途中出場のコロンビア人MFマリン ( 元アトレチコ・パラナエンセ ) が左足で直接ゴール左隅に決めて同点に追いつく。すると流れはリベルターへと傾き、迎えた89分には左からのコーナーキックにDFデルビス・バローネが頭で合わせてゴールゲット。どよめくスタンドを尻目に、リベルターの選手たちは逆転ゴールをチーム全員で祝った。このゴールが決勝点となり、リベルターがアウェイゴール2点を奪っての先勝を果たした。

 パラナーは、後半に勝負をかけたがそれが皮肉にも裏目に出た。50分に先制するとイレブンはなぜか自陣に退いてしまい、それまでの積極的な攻撃を自らで捨ててしまう。これが相手に主導権を与える契機となり、終盤に逆転を許した。流れの中からの失点はなかったが、セットプレイから2失点を喫したことによるダメージは決して小さくはないはず。次節、パラナーは2点差以上で勝つか、 3-2 などハイスコアでの1点差勝利でないと勝ち上がれない状況に追い込まれた。予備戦、グループリーグで快勝スタートを決めて"ダークホース"と騒がれたパラナーだが、ここで姿を消してしまうのか。

 一方リベルターにとっては、願ってもない結果で90分を乗り切り、準々決勝進出に大きく前進したと言えよう。昨年も好成績を残したリベルターは、この年は決勝トーナメント1回戦でティグレスとの接戦をPK戦の末制すると、続く準決勝では優勝候補と目されていた強豪リーベルを完封。安定感抜群の守備を基盤とした、南米らしからぬイタリア的戦術でベスト4まで上りつめた。その後GKボバディージャをボカに放出するなどして一時戦力ダウンも懸念されたが、その穴はオラッシオ・ゴンサーレスがしっかりと埋めている。現時点での5失点は、4失点のサンパウロに次ぐ少ない失点数。守備の安定感は折り紙付きで、今季も好成績を残しそうな匂いがぷんぷん漂う。

2007年5月5日

コッパ・リベルタドーレス 2007 決勝トーナメント1回戦 1st.Leg (02/05/2007)
パラナー 1-2 リベルター
フラービオ GK オラッシオ・ゴンサーレス
レオ・マットス
ダニエウ・マルケス
ネゲッチ
エジージオ
DF ロベルト・ボネ
オスバルド・マルティネス
デルビス・バローネ
エドガル・バルブエーナ
( エルナン・ダミアーニ )
ベト
シャベス
ジェルソン
( アドリアーノ )
ジネウソン
MF セルヒオ・アキーノ
ビクトール・カセレス
パブロ・ギニャスー
オスワルド・マルティネス
( ブラディミール・マリン )
ジョジエウ
リーマ
( ジョアン・パウロ )
FW エルナン・ロドリーゴ・ロペス
ロベルト・ガマーラ
( フレディ・バレイロ )
ジョジエウ 50 ゴール 70 ブラディミール・マリン
89 デルビス・バローネ
ダニエウ・マルケス
ベト
ジェルソン
イエロー
カード
オスワルド・マルティネス
エドガル・バルブエーナ
パブロ・ギニャスー
エルナン・ロドリーゴ・ロペス
ネゲッチ レッド
カード
ゼッチ 監督 セルヒオ・マルカリアン
主審; ロベルト・シルベーラ ( ウルグアイ )
スタジアム; エスタジオ・ドゥリバウ・ジ・ブリット ( クリチーバ )
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